投稿日:2011年03月18日

2011年03月18日

原宿milleのライブに参加をした。
私の記憶が正しいとしたら、吹田のYOUという練習スタジオで橋本仁くんとは初めて会った。当時STYLEというバンドをやっていて彼のボーカル力は当時から素晴らしかった。その後セッションに誘ってもらったり、アースウィンド&ファイターズというアースのコピーバンドに入れてもらったりして、楽しい思い出がいくつもある。
仁ちゃんと一緒にライブをするのは本当に久しぶり。Jam for joyで演歌を歌う仁ちゃんの伴奏をしたが、途中でネタをやったりするので半分笑いが入っていたので真面目に歌い切るバージョンは本当に久しぶりだ。
私は自分の歌う曲以外での演奏を長い間やめていたし、またこうして昔みたいに一緒にリハをしたりライブしたりすることもないと思っていたが、去年ぐらいから何か一緒にしたいねという話だけはしていたのだ。
仁ちゃんは東京に来てからアースやオルケスタ・デ・ラルスというバンドの他にも仮面ライダーシリーズの歌を歌ったり、今は生徒さんもたくさん持っていて、中でも今回私が何より驚いたのはその先生ぶりだった。今日一緒に出演をする舞紀ちゃんと田上くんは仁ちゃんの教え子なのだそうで、「俺な、二人の歌がめっちゃ好きやねん」とまだステージ経験のほとんどない生徒さんを大真面目に”これからきっとどんどん伸びる”と心から信じて、だから一緒に今回この子達とライブしたいねんと言う、私はその言葉に心が動いたのだった。
なんか、いつの間にか大人になったんだなぁ。
舞紀ちゃんと田上くんはこれから音楽を軸にして歩んで行く二人なのだろう。一途に音楽を頑張っている人達が昔の自分たちがダブってきたりして、私もいつの間にか応援したくなっていた。
一生懸命歌おう。
一生懸命弾こう。
出会いの輪がまた一つ広がって行く。
今日は来て頂いたお客さんからも義援金のご協力をたくさん頂いた。田上くんはずっと大事にその募金瓶を手元から離さずにそばに置いていた。
これからいろんなことがあるよ。
いいこともそうでないことも。
だけど人との輪によって、再生することは何度でも出来ると思っている。
また一緒にライブをしようね。
震災という出来事があまりに大き過ぎて、何か行動をしたり考えが浮かぶたびにそこに引っ張られていく自分が居る。自分に何が出来るのか、これという答えもなく結局今の私はモヤモヤ晴れない何かに覆われている。そんな中でふと、人は人と繋がってそうして命ある限り明日に繋いでいく、それを信じることが少し希望の光のように私には思えたのだった。


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