京王井の頭線は、渋谷〜吉祥寺間を走る電車なのだ。
全部で17つの駅があって、途中駅には東大の校舎のある”駒場東大前”、芝居関係の人と親不孝系の若者が集まってくる”下北沢”、明大生と何の職業なのか判別不能な大人がわんさか電車に乗って来る”明大前”、若貴兄弟の今も住んでいるのかわからないがマンションがあるという”浜田山”、少し古いドラマになるが「愛していると言ってくれ」のロケ地でもあった”井の頭公園”など、東京をあまり知らない人でもなんとなく聞いたことのある場所を繋いで走っている電車だ。
関西でも、路線によって”ちょっとガラが悪い”、”なんとなくハイソ”といったカラーがあるが、この井の頭線は東横線までは行かないが、”ちょっとお洒落””若い人が多い”イメージがある。
あるのだが・・・・、
この井の頭線、車内はとても冷たい。優先座席など、メールやi−podに忙しいようで「杖ぐらいでどうした」といった感じで譲ってもらうことはまずなく、今日は10人掛けの長椅子の前に同じく並んで10人が立っていたが、私以外の9人はその後空いた瞬間に席に座り、席取り合戦で最後まで敗退し続けたのだ。
買ったばかりの洋服を落として戻って来なかったのも、ここ。
杖を蹴る子供が居たのもここ。
足は普通に踏まれる。
でも、ポールにはせめてつかまらせてよ。
こっちもあぶないんだから。
京王井の頭線。
路線を人格で言うとすれば、見た目は可愛いが陰で同性にイジワルをする女の子といった感じか。
”別にいいんだけど、なんだかねぇ・・・”という気持ちになるところがぴったんこ!なのである。