下高井戸で久しぶりにRちゃんと会った。
Rちゃんは以前ラジオ番組でお世話になったディレクターさんで、私は2000年の入院の時にその前3〜4年分の記憶がぽこっとなくなっている部分があるのだが、Rちゃんとのラジオ番組のことはよく覚えている。
2000年頃はもうラジオ番組も終わっていて、Rちゃんとは会っていなかったはずなのだが・・・、病院に運ばれて意識が朦朧としていた数日間に見たいくつかの夢の中の一つにRちゃんは出て来ていた。その数日間の夢は次から次へと話が飛んでいて何の脈絡もないのだが、とにかくそれらは強烈に記憶に刻まれて、代わりに私の1996〜1997年のリアルな記憶がごそっとなくなった。
当時見たそのいくつかの夢を私は現実だと思っていた。きっといろんな薬によって私の頭の中はぶっとんでいたのだ。
Rちゃんから連絡をもらったのは去年のこと。夢のこともあって、たまに彼女を思い出していたのだがもう会えないだろうなぁと思っていたら、ネットの恩恵でまたつながることが出来た。故郷の福岡に帰って放送関係とは違う仕事をしていたのだが、また東京に戻って来るということで、東京に戻ったら会おうねと約束をしていたのだった。
世の中にはたくさんの人が居て、一生を通じてすれ違うこともなく終わる人がほとんどなのに、何かの縁で会い、それからまた時間がだいぶ経ってからも再会をする人が居る。
Rちゃんとも10年以上の間が開いたのに、一つのテーブルで向かい合って座って話をしている。へぇ!そうだったの?などとお互いの”それから”の話は全く接点のない年月だったのに、店の中の二人は「友達が一緒にランチを食べにきた」ぐらいの近い感じに映ったんだろうなぁと思うと、「出会い」の重みを感じざるを得なかった。
出会いはものすごい確率で会っている「出会い」なんだ。
今は割と近い所にお互いが住むご近所さんとなった。
縁ってあるんだよなぁ。
最近、そういうことをストレートに信じて受け止めている。
ランチに誘える気軽な友達がまた出来た。
東京に来てから、いつの間にか私にも可愛い「妹」達が増えたのだ。