投稿日:2012年06月11日

2012年06月11日

紫陽花が綺麗な頃となった。
私がよく乗る京王井の頭線は線路脇に紫陽花がたくさん植えられている。渋谷に着くギリギリまで両脇のあじさいが見送ってくれていて、なんだかなごむ。
私が好きな紫陽花の配色は、紫に近い青と濃い青の花が並んで咲いているところ。青い色同士が並ぶとシックな紫陽花になる。形で好きなのはガクアジサイ。イラストに描かれるようなこんもりした形のアジサイではなく、傘を開いたようなちょっと広がった形のアジサイだ。
梅雨入りをしてから雨の日や天気があまりよくない日は、なんとなくジメっとして過ごしにくいけれど、だけど重たい空色に紫陽花はやっぱり似合っている。何年か前は梅雨入りしてからも夏日が続いて、梅雨らしい梅雨もないまま梅雨が明けた年があったが、あのときの紫陽花は可哀想なぐらい日差しにさらされていてグッタリとしていた。
おひさまが似合わない花って、あまりない。
マイペースっぽくていいね。
紫陽花の持つ温度感が心地いいと感じるようになった。
厚い雲に覆われる一日が好きな人なんて、人でもほとんど居ないと思うけれど。
雨が似合う花。
灰色の重たい空が似合う花。
行ってらっしゃい。
線路脇で今日も見送る。
6月は優しい月だ。


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