三軒茶屋にてリハーサル。
”三茶”は渋谷からも近くて便利でかつ大きな町だ。私の生活圏からは少し離れていて、あまり来る機会がない町なのだが、246と呼ばれている大きな道路が走っていて、26階まであるキャロットタワーという三茶の目印となるビルが立ち、駅近辺は店なら何でも揃っている。
私はまずこの「三軒茶屋」という響きの方を先に知ったのだと思う。京都の嵐山や鞍馬のお茶屋さんが想像出来て、アスファルトの道が通っている感じはしなかった。
江戸時代はここは大きなお茶屋さんが三軒あったそうで、それが三茶の名前の由来らしい。座敷があって外でもちょっと風に当たりながら一服出来る場所があったようで、人々の休憩処だったのだ。多分当時もちょっと粋なエリアだったんだろう。江戸時代のオープンカフェがだいたい三軒もあった場所なのである。
少しずつ栄えていったんだろうなぁ・・・。
明治の頃には立ち飲み屋や駄菓子屋、とだんだん店が増えていったのだそうだ。
そうして電車が走るようになり・・・。
今は246の上を首都高速が上を走っていて、交通量もものすごい。トラックも多く通る都内の主要道路なので、近くに住んでいる人は家が車の往来で”揺れる”らしい。
江戸時代の人が今を見たら驚くだろうなぁ。今の人が江戸時代のここを見ても驚くだろうなぁ。
両方を見れたなら、私はどっちの時代の三茶に住みたくなるんだろうか。
砂利道はいいなぁ。
音楽スタジオはなかっただろう。防音設備でガンガン音を出している光景は、”チョンマゲ”の人にどう説明するのがよいのか。
スタジオの外から”チョンマゲ”が覗いていたら・・・。
”ぎゃーっ、ユーレイ!”
怖いのである。