投稿日:2007年01月14日

2007年01月14日

今日は渋谷のヤマハか銀座の山野楽器に行こうと家を出た。
どちらに行くかはバス通りに出てから決まる。
ウチは電車の最寄り駅がなく、そのかわりにバスがいろんな駅に連れて行ってくれる。スーパーもない陸の孤島のようなエリアなのだが、家の近くからはバス一本でなんと9つの電車の駅へ直接行けるのだ。
なので、新宿に行くと決まっている時は新宿方向を目指すが、「大きな楽器屋さんだったらいい」「大きなデパートならいい」時には、最初に乗ったバスで行き先が決まるのだった。
今日は乗ったバスで、自然に山野楽器に決定した。
日曜日、小・中学生の頃は毎週のようにピアノピースを見に電車に乗って高槻の西武百貨店に出掛けたものだ。全音のピアノピースは一曲分だけの楽譜で、当時は一冊150円位で譜面が売っていた。楽譜の後ろには発売されている曲の譜面リストがズラっと載っていて、難易度はA〜Dまで。難しくてちゃんと弾けなかったが私はショパンとドビュッシーが好きだった。そう言えば子供の頃から、♭キーの曲が何故か好きだった。
でかい楽器屋さんの店内は、そのフロアによって客層が違う。エレクトリックギターやベースがあるコーナーには、”バンドをやっています”風の男の子が多く、バイオリンやフルートが置いてある階はクラシックが流れていたりして、静かで落ち着いたムードがある。
今日は、クラシックの譜面が置いてあるエリアに来た。ピアノ譜からストリングスアンサンブル、オーケストラの譜面までここは結構楽譜が充実していて、大人のお客さんが多かった。
ピアノピースに夢中だった頃、裏の曲リストを眺めて「自分の好きな曲を全部弾けるようになりたい」と、燃えていた。日曜日の午後に西武百貨店に買いに行って、家に帰ったら即練習を始めたのだ。好きなことに対しては、当時から私は非常にせっかちだったと思う。
結局腕が追い付かずどうしても弾けなかった曲はある。が、家には70曲分位の色褪せたピアノピースがある。弾きたい曲がなくなったら寂しかった。好きなのに持っていないというピアノピースがたくさんあった方が、断然毎日に張りがあった。
ピアノピースかぁ。
懐かしい。
今は”もの”が変わって、好きなケーキ屋さんのショーケースの前で、「興味のあるケーキ全部を制覇する」と、燃えている私なのである。


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