投稿日:2007年07月06日

2007年07月06日

外に出れば七夕の短冊をよく見掛ける。
駅の切符売り場で。
図書館で。
神社の境内で。
デパートの入り口で。
前に住んでいた家の近くの公園にも、大きい笹が二本立っていた。
願いごとを預かった笹は、少し責任感で重たくなっているのかなと思いながら、時間がある時は足を止めて見上げている。
それぞれの願いごとがあって、だがそれ以上に気付くことは、それぞれ文字の形が違うのだなぁということだ。紙いっぱいに大きな文字で書かれた短冊や、女性だろうなと一目でわかるイラスト入りの短冊、上手じゃないけれどこの人の字はなんだか優しいなと感じる文字・・・。
あってもいいが、なくても毎日に変わりはないもの。七夕の行事もそうだ。でも小さな子供のいる家庭では、そういう行事を省かない生活を送っている。お母さんは十分忙しいはずなのに、「面倒臭いからうちはやらない」ということにはならない。
豊かさは好奇心を作る。
人間の体の働きの中で、好奇心は健康のバロメーターでもあるなと私は思っている。自分の体はそういう構造で、体調に特に問題がなくても好奇心が消えている時には、ベストな状態にはなっていない。
短冊には願いごとがたくさん下がっているが、ふと目にしたもので一枚だけ印象に残ったものがあった。
小さな願いが叶ったことに感謝をすることが書いてあり、「ありがとう」という言葉でしめられていた。
ありがとうと書かれた短冊にはそうお目にかかれないだろう。どこの誰かもわからないその人の心に触れると、一瞬足を止めただけだった自分の心も温かくなっていった。
RIMG0142.JPG
三つの願い。
一つ目は、叶えられることを。
二つ目は、叶えたいことを。
三つ目は、叶えられないことを。
人は心に、三種類の願いを持っている。


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