雪やこんこ、あられやこんこ♪
童謡「雪」の中の歌詞では、犬は雪に喜んで庭を走り回って、猫はこたつで丸くなるとあるのだが、うちの辺りでは犬猫が逆転している。
庭も家の前の道路もかなり雪が積もった状態の今日。
人間だったら「あぁ、雪が積もったんだ」と理解出来るだろうが、動物達には果たしてこれらが理解出来るのだろうか。
猫達にとってはいつもなら通り道のはずの塀の上も雪が積もっていて歩けない。
それに雪の上は冷たいのでやっぱり家の中でジっとしているのがいいだろう。
と、思いきや。
今日も近所の仲の悪い2匹の猫はこんな雪が積もった中でも戦いを挑み合っている。この雪で縄張りも何もないような気がするのだが、外では昼間から激しく「オレの場所だ」「いいや!オレ様の場所だ」とふぎゃふぎゃケンカをしている。
一方、雪に興奮するはずの犬であるダンボは今日もご飯を食べるとすぐに布団の中にもぐりこんでグースカ眠っている。
「ねぇ、ダンボ」
「雪が積もってるよ」
朝起きた時に、雨戸をあけてダンボに雪景色を見せたが、まず無反応だった。あれ?景色が違うなぁぐらいには思わないのかしら。
眺めるだけではダメなのかしら?と、午後になって雪体験をさせるべくウッドデッキの雪の積もっているところにダンボを出して見ると・・・・。
みるみるうちにダンボの顔は暗くなり。
そのままどうしていいのかわからなくなったようすで、私が置いたそのままの場所から全く動かない状態で私を見上げるのだった。
楽しかったらそのまま跳ねていけばいいし、嫌だったら戻って来ればいい。
程度に思っていたのだが、ひたすら困った顔をして足さえ動かさずにジっとしているダンボ。根比べをしたら結局ダンボは3分近くそのまま何もせず銅像のようにジっとしていた。あまりに足が冷たくなったのか、足をたまに宙に浮かせるのだが移動するということには頭が行かない様子。
オヤツで釣っても結局動かなかった。
このままでは寒さで病気になってしまうと思って抱っこして部屋の中に入れたが、ダンボにとって雪は興奮するアイテムでも何でもなく、また布団の中にもぐってそのままグースカ眠ってしまった。
猫は相変わらず元気に外を駆け回っている。
雪は辺りを白くする。ほんの少しだけいつもよりまぶしくて。
日当りのあまりよくない冬の我が家をほんの少し明るくしたのでした。