快晴。
お昼を過ぎた頃に船内アナウンスがあり、外を見たら町が見えた。オーストラリア、フリーマントル港に到着したのだ。
フロントでパスポートを受け取って船を下り、体育館のような所でまずは入国審査を受ける。オーストラリアは南半球なので夏の終わり、まだ日差しがとても暑い。
もう一隻、大型客船が港に着いたばかりでこちらはvoyager of the seas、アメリカの船の様子。ものすごく大きな船だった。
さぁ、入国審査が終わったら、すぐに移動だ。
今日の深夜に日本に向けて出発をするので、夜の11時頃までパース空港方面のホテルで待機をするのだ。お迎えのチャーターバスの中で、待機先のホテルを知らされたのだが、さっきまでは市内のホテルだと聞いていたので車内は「えぇ〜〜っ」とざわついた。だって空港方面のエリアはどの国もたいてい町から離れている。市内だと聞いていたから市内観光が出来るなぁと楽しみにしていたのに、タクシーで3000円ぐらいの所での待機となるとすんごくビミョーじゃないの。
結局、ホテルに荷物だけを置いて、本日の帰国組は全員チャーターバスで町に連れて行ってもらい、帰りは帰国の便それぞれに合わせて自力でホテルに戻るという流れになったのだった。
オーストラリアのパース。
日本からの直行便はないので、何か機会でもなければなかなか気軽に訪ねる場所ではないので、ちょっと歩いては写真を撮り、またちょっと歩いては写真を撮る。ロンドンストリートというちょっとした通りなどもあり、駅の南側がお買い物エリアのようなのだが、一見去年訪ねたトロントのような大きな街なのに店が閉まるのがとても早い。駅前の栄えた場所なのに5時になるとどんどん店が閉まって行く。ちょっと早過ぎるんじゃぁないの。こんな大都市なのに、めずらしいです。
駅の北側はモダンなモニュメントがあったりして、美大のような景色だった。そしてそこから少し西に行くと今度はチャイナタウンやイタリアン街など、レストランが密集したエリアになり、ここは店がこれから賑わう前の静かな雰囲気だった。
暮らすには車が必要かなぁ。
結局その中のイタリアンのお店に入って、私達蘭さんチームは夕食をとった。
このまま、ホテルに帰って眠れたらいいなぁ。
今日は一日が長いのだ。
というか、飛行機の乗り継ぎや時差など、もろもろ区切りがつけられなくなっているので、一体どこまでが一日なのか私にもよくわからない。とにかくこのまま夜にはホテルに帰って、深夜にお迎えが来て、空港に向かい、夜中の2時の便に乗ってシンガポール経由で明日の夕方に成田に着くということなので、最後の最後に徹夜みたいな夜を過ごすわけなのである。
最後、あと一息。
無事に帰るまで踏ん張ろう。
ん?
足元がどうも揺れている気がする。
ずっと船に乗っていたからなのか、それとも貧血が進んだのか。
とにかくふとしたことでクラっと目眩がする。
もう病院には行けないぞ。
は〜ぁ。空が飛べたらラクチンなのになぁ。
パース観光を早足で楽しんで、さぁいよいよ帰国モードだ。