エイプリルフール。
「よ〜し、今日は頑張って誰かを騙すぞ」
と、意気込んでいた時期もあったが、最近はエイプリルフールを楽しいイベントとして迎えることもなくなった。
私は嘘がつけないタイプだ。仕事上やんわり嘘をついた方がスムーズに事が進むような時でも咄嗟に話さないといけない状況に陥ったならそこまで頭がまわらない。融通がきかないということでもある。
今までに何度か、目の前の人が「咄嗟に嘘をつく」場面に遭遇をしたことがある。
あとになって辻褄が合わずに嘘と知ったり、本当のことを知っていて嘘を聞いたこともあるが、咄嗟の時に顔色一つ変えずにすごくサラリと嘘がつけることを逆に私は怖いなと思ったのだ。よく全くありもしないストーリーをスラスラと言えるなぁ。頭の回転はとても早いんだろうが、自分も知らないところで嘘のアイテムになっているのかなと思い、信用が出来なくなった。
いずれも本当のことを言ったって、たいして大事に至ることでもなかったのに。嘘をついて、その嘘をずっとつき続けることの方がよっぽど面倒臭くて重たいのにと思うのだが。
映画の中の嘘では「リプリー」にイライラし、「スティング」「ユージュアルサスペクツ」に敬服した。
嘘つきは頭がいいとは思う。
しかし、楽しいに繋げられる嘘つきが一等賞。
一番頭がいいと思うのだ。
人は大人になるにつれて嘘を覚えて行く。
小さな嘘は時には自分を守ったり他人を傷つけずにやり過ごす為のやさしい魔法。
けれど歌にやさしい道具は必要ない。
真実は時に胸にとても痛い。
それらを形にしておきたくて、私は歌を書く。
早めのエンター失礼しました。
上の言葉は吉川さんがアルバムin my lifeに書かれたもので、
この数日にも読み返していましたよ。
一時期吉川さんの音楽作品(※)が自宅でごっそり行方不明で、
近日にやっのこさ出てきた時のヤッター感が嬉しく
ソロ作品の二枚を何度も聞かせていただきました、
ありがとうございます。
(※)なぜかそのケースにナイアガラトライアングルvol2がまぎれていて、不思議でしたね。
IN MY LIFEのCDに寄せた文章ですね!最初は何も載せる予定じゃなかったんですけれど、ふとこの文章を載せたいなぁと思って事務所の方に相談して決まったという経緯がありました^^また繰り返し聴いていただけて嬉しいです!