投稿日:2007年09月09日

2007年09月09日

朝、金沢を後にして大阪に向かう。
さよなら、金沢。3日間で、金沢は愛着のある街に変わった。前にも思ったはずの「また来たい」とは違うもっと想いの強い「また来たい」が自分の中に芽生えて、高速に乗る時なんだかとても後ろ髪を引かれた。
今日は晴れ。暑くなりそうだ。
移動先は、大阪の鶴見区にある「ディスクハウスマイティ」。祐民子ちゃんにとって久しぶりの大阪なのだそうで、開店直後からもう待っていてくれているファンの方がいて、”待っていてくれる人が居る”ということを実感するとやっぱり心強い。
リハーサルを終えると、今日のライブに友情出演で参加してもらう笑福亭銀瓶さんが楽屋を訪ねて来られる。祐民子ちゃんと銀瓶さんはもう数年のお付き合いみたいで、今日の出番前の空気は昨日とはまた違ったリラックスしたムードとなった。
壁には田端義夫さんのサイン色紙が飾ってあった。
「デビュー64年、まだまだこれから」
と、書いてあった。
「ろ、ろくじゅうよねん!?」
祐民子ちゃんと”ひえー”と声を出してビビったのだ。
本番、会場には用意された椅子に座り切れない程のお客さんが待っていてくれた。今日はのっけから「ただいま!」と笑って挨拶をする祐民子ちゃんが印象的だった。
今日のライブはうんと身近な距離。
昨日の澄んだ空気とはうって変わって振れ幅としては真逆、熱い空気の中でのミニライブになった。
RIMG0052.JPG
ライブが終わってメールを見たら、フェレットのゴン太の様子がおかしいという連絡がペットシッターさんから残っていた。具合いが悪いので病院に連れて行ったら、点滴後に急変したということだった。
どうしちゃったの。ゴン太。
旅の間、動物達のことはたびたび思い出していた。
元気にしてるかな。
寂しくしていないかな。
普段、頭の切り替えについては意識して心掛けていた。自分のもともとは苦手な項目。だからこそ、そこを注意して「働くおとうさん」のように自分もある時はスッパリ切り離して、目の前にあるものだけに集中をしなくちゃいけないんだと気にしているところがあった。
でも。
気になっていたのなら、空いた時間に「動物達は元気にしていますか」と連絡をして聞けばよかったのだ。ちょっとの時間に。それぐらいの時間なんてどこにでもあった。誰も周りはそんなことをするなと言ってもいないのに、自分で一人決まりごとを作っていたことを後悔した。
今日は大阪からそのまま京都に移動。
出がけに元気にしていたゴン太のことしか、私には印象がない。今危ない状態にあると聞いてもそれが信じられない。
揺れちゃいけない。
でも揺れているじゃないか。
ゴン太、明日には元気になっていて。点滴で驚いてちょっとグッタリしただけだったと、またいつもの間抜けなゴンちゃんに戻ってよ。
ごめんね。
そばに居られなくて。
朝まで眠れなかった。
ホテルに帰り一人になると、パソコンにいくつかのキーワードを入れ、知らない誰かが書いた動物達に起こったケースを検索で探す。そこに居るのはゴン太でもないのに。
考えたってしょうがない。
だけどずっとゴン太のことが消えてくれなかった。


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