午前中、呼吸器外科の先生が来た。
明日、今居るA棟15階の血液内科病棟から呼吸器外科のあるB棟9階に移動するのが決まったのだそうだ。
「病棟を移られた頃には治療計画が決まっていると思いますので、移動されたらお話させていただきますね」
初めて会う先生だと思ったら、前回2010年の手術の時にも診てもらった先生のうちの一人だったようで、ちょっとホッとした。
手術なのか放射線治療なのか、まだわからない。明日の説明を待つしかない。
血液内科の病棟は去年の秋から度々入院でお世話になっているので、看護師さんとも顔見知りになっていたし、穏やかな雰囲気なので、好きな病棟だっただけに病棟の移動はちょっと緊張する。
内科と外科は、病棟も含めて雰囲気が少し違う。実際に一昨日、外科の外来に行った時も、血液内科病棟を出る時は「マスクをつけて」「車椅子で」の指示に従って行ったら、外科の診察室に入ると「マスクは外して。別にしなくてもいいでしょう⁈」「あなた、歩けるんでしょう?じゃあ出来るだけ歩きなさい」と教授にたしなめられていた。
なんかちょっと違う気がするんだけどなぁ…と、思いながら「はい」と答えたが、まぁそんな感じだ。
夕方。
木曜日は教授回診の日。
「明日、転科して呼吸器外科に移るんですよね」
と、教授。
「はい」
「で、オペの予定ですよね⁉」
「はぁ〜っ⁉」
驚いた所で担当の先生が「まだ、決まっていませんので」と慌てて遮って取り繕っていた。
えぇええー。
そうなの。
どうなの。
教授達が去った後で、不安にまた覆われる。
明日じゃなくて、今だいたいわかっているのならもう教えて下さいよ。
これでここの病院の、科をまたいだ連絡系統のフォーマットがダメなのはわかった。もうそれは大目に見るから、治療だけはプロでお願いいたします。
というか、やり取りの中でこんな不安なことがあったということは、クレームとして伝えられなくてもせめてこうして文章にして残しておかねば。
まだはっきりしたことは何も教えられてはいない。
でも、やっぱり手術になるのかぁ。
こばちゃんは「ごめん。私が土曜日、また病院にヨッシーを呼んだんだと思う」と、再入院のあと何度か真面目に私にそう言った。
あの時はすまなそうに言っていたけれど、こばちゃんがその特殊な力で私を放射線治療でなく手術に導いたのか。それとも、今不思議な力が働いていると自分が感じる全てが気のせいなのか。
この先に答えがあり。
今文章にしておくことでしか答え合わせは出来ない。
オレンジと黄緑色のオーラしか感じられない。どこからくるのかわからないけど大丈夫っていう自信があるのと言ってくれた言葉を信じよう。