夜、今日も電車で下北のスタジオに行った。
途中駅の明大前で、ガラリと車内のムードが変わる。大学があるからなのだが、大学生ではなさそうな若者もごっちゃになって車内に押し寄せてきて、これがまた全員親不孝者に見えてしょうがないのだ。
私は彼等位の年の頃を、京都で過ごした。
もし大学生の頃もしくは大学を出てすぐの頃に、東京で一人暮らしをしていたら・・・、どんなだったろうなと想像をしてみる。
下北沢の6畳ワンルームの部屋。
玄関を開けると下駄箱の上には、ちょっと不気味な人形も含め、「可愛い!」雑貨達がいっぱい並べてあり、下駄箱に収まりきらなかったブーツや靴が3足位あり・・・。
ユニットバスには、チープな柄のシャワーカーテンが吊られていて、部屋の中もやはりチープでちょっと派手目の小物を飾って、全体的に物が多めの部屋作りになっているのであろう。
自炊レベルは今とほぼ同じ、オムライスやカレーといった簡単な洋食がメイン。
マイカーは自転車。それでお気に入りのスーパーや輸入食料品店のはしごをしている。
携帯はちょっと気味の悪い人形など数個のストラップをつけ、本体には”自分は可愛いと思っている”シールを貼り、自転車に乗りながら友だちと、今日あった出来事を電話で話をしているのだ。
美容院に行くお金がないので、髪は腰までの長さになり、夜中にコインランドリーに大物の洗濯につっかけで出る。で、深夜カランコロンと足音を立ててコンビニ経由で部屋に帰るのである。
昔、私んちは門限に言葉遣い、躾が厳しかった。
そういう家で育つと反動は大きい。
だとしても、やはり今の私が見ても眉をひそめる。
「降りま〜す」と言って、人でぎゅうぎゅうになった車内を今日もなんとか脱出した。
東京はラッシュアワーが長い時間続く街。
親不孝者達はこれからどこへ行くのか帰るのか。
私は他は卒業したが、親不孝だけ卒業が出来ない。
改札を出れば、また人。人。人。
下北沢も親不孝者の街。
今日も「これは昔の自分じゃないのか」と思うような女の子を何人も見掛け、思わず懐かしくて声を掛けそうになったのだった。
うちの施設にもたくさんの実習生が訪れる 20才前後 介護福祉 や 看護師の学生さんだ
その日担当になったら2人くらいひきつれて ウロウロとする これがなかなか大変なのだ
「んなことも わかれへんのか〜!」と どやしつけたい気持ちを押さえ 「学校はなに教えとんの〜」を飲み込む そんな時は自分が20才の時を思い出す ご存じの通り酷いもんだった
これで ほとんど解決する 理由どうあれ二十歳やそこらで こんな施設に来て何かを学びたいというのだからたいしたもんだ
あはは、私もだいぶ大人になったと自分でも思いますよ。バイトなんて無茶苦茶だったし・・・お恥ずかしい過去がいっぱいありますもん。