ドレスデン2日目。朝起きたらどんよりとした曇り空だった。それでも雨が降るのと降らないのとでは随分違う。昨日はザックリトラムで街を回ったので、今日は歴史地区の旧市街から行ってみよう。
昨日、トラムの乗り方を覚えたので今日は大丈夫。と、思って停留所まで来たらトラムマップをホテルの部屋に忘れてきたことに気がついた。
あれがないと、何番のバスがどこに行くのかなど、さっぱりわからなくなるではないか。
いや、次の駅が大きい駅で案内所もあったはず。一日券を買って早速次の停留所でトラムマップをもらおう。
と、やってきたトラムに乗ったら今度は小銭がなく、一日券が買えなかった。そうだった。さっきホテルの部屋にキーを忘れてしまい、お掃除をしていた女性に部屋を開けてもらってキーを取れた時にチップを渡したことで、用意していたトラム用の小銭がなくなったんだった。
んもう!
何やってんの。私は!
結局モタモタしているうちに次の停留所に着き、降りることにしたが、私は無賃乗車で一駅トラムを乗ってしまったことになる。すぐにトラムの一日券を購入したが、タダ乗りをしたことには違いない。
はふ~っ。
ヒヤヒヤドキドキするようなことは嫌いだ。でも、普段からこういうことばかり。なんぼ注意しても直らないので、脳の「忘れ物をしない」を司るところが多分小さいのだと思うようになった。毎日毎日、とっても気をつけているのに毎日毎日こんなにこぼしてばかりはさすがにおかしい。
昨日は行けなかった旧市街に向かう。ドレスデンは今大規模な工事を街中で進めているらしく、何箇所か広い更地に大きなクレーンが入って作業をしていて、工事が終わったらどうなるのかがちょっと気になった。
旧市街の一画、聖母教会は第二次大戦で焼失してしまったが、1990年代から約10年間をかけて再建がされた教会で、中は撮影は禁止で撮れなかったが薄い水色と金と白で彫刻も美しい素晴らしい建物だった。そこで私は30分近くぼーっと座って過ごした。
教会を出たら、有名なドレスデン要塞を訪ねる。ここは攻撃から守る為の砦だったので、窓もなく土臭い暗い場所だった。
その後はエルベ川を横目で見ながら歴史地区を散策して、トラムで新市街へ向かう。
旧市街は古い建物が集まっていて、新市街は青山や表参道のようなおしゃれな路面店があるようなところ、だが今の時期は日本でもクリスマスムードで華やかでこの街もヨーロッパのクリスマスはこんな感じ!というマーケットがあちこちで開かれていた。
海外旅ではびっくりする程まずいレストランに度々入ってしまったので、今度はトリップアドバイザーとガイドブックのオススメの場所に行こうと、今回はレストランは飛び込みで入るのをやめにした。
夜は旧市街の外れにあるRestaurant brennNessel という野菜中心のレストランでポテトグラタンを食べたらとっても美味しかった。ちゃんと口コミを見て言ったら美味しいものが食べられるのだと今回学んだのだ。
最後にもう一度一番クリスマスマーケットが華やかだった場所に立ち寄って、ホテルに帰った。
大人達が楽しんだホットワインは飲まなかったけれど、ホットりんごジュースで充分雰囲気も味わえた。陶器のマグカップは飲み終えたあと、返せばカップ代金が返ってくる仕組みだった。
観光を楽しめたのは4日間。ヨーロッパに旅しに来るには短かかったが、やっぱり来れてよかった。
明日は帰る日。
ちょっと緊張してきた。
まずは失敗せずに飛行機に乗ろう。エイエイオー!