あっという間に3月になってしまった。
ダンボも私も一つ年を取った。身体はお互い万全!とは言えないが、お日様に当たって一緒にほっこりしたり、遊んだり、なんだかんだ言って穏やかな日常を送れているのだと思う。それに少しずつ春の気配も感じるようになってきた。
現状としては、いただいた年賀状の返事をまだ少しずつ書いている次第で、facebookにいただいたバースデーメッセージにも全然お礼を送れていない状態だ。たくさ〜〜んメッセージをいただいたので、まだ時間がかかるだろう。が、こんな時ぐらいしかいつもfacebookで繋がっている人とマンツーマンのやり取りはなかなかないので、時間がかかっても顔を思い出しながら返事を書いていこう。
その中に「ブログによく出て来たお父さんはその後お元気ですか」という文章があった。
ワシの話が大好きなかなり変わったしげおっちは、今は施設で過ごしている。一昨年の夏の心臓破裂から緊急手術、それから一週間後にまたしても心臓破裂を起こし緊急手術をして、私達娘2人はいよいよ「覚悟」をしていたがその後施設に入って、今年の1月に面会に行ったらお世話になっている職員さんから「お父さんね、血液検査を先日もしたんですけど、悪いとこいっこもないそうです。お元気にしてはりますよ」と説明を受けた。87歳、手術の頃からボケ出したしげおっちだがすごい生命力だ。
「この方は誰ですか」
職員さんに尋ねられて、ニコっとしながら「あぁね、この人はワシの妹ですねん」と言うとった。昨年の秋に訪ねた時は、「あんたが誰かワシにはわからんし、娘やと言われてもそんなことあんたが勝手にいうとるだけやろ!」と言っていた。全くの他人から身内になったので、この日はご機嫌だったっけ。
おかしいな。
昔、ワシはもう上手く歩けへんねん。と言って片足をひきずる歩き方をしていた。それは私は東京に帰る日の少し前ぐらいになると確かにびっこをひいていたが、台所に何か物を取りに行く時は普通にスタスタと歩いていたよなぁ。
施設に入って以降、びっこをひいていない。
スタスタと早歩きをしているこの爺さんは本物の父なのか。
部屋に入るとテーブルの上に、箱に入った「涼宮ハルヒ」のフィギュアとその横にもちっこいフィギュアが飾ってあった。
何も尋ねていないにもかかわらず、「こ、これはな。ワシが買うたんちゃうねん。預かってって言われて、ほんで預かっているだけや」としきりに弁解をしていた。
これ以上触れると、性格的に逆切れをするのでその話題が終わるようにしたのだが、どういういきさつでこれが飾ってあるのかは最後まで想像がつかなかった。
みんな、なんだかんだ言いながらもこうして笑って生きている。
もうすぐ春。
生命力に溢れた春。
たくさんのエネルギーをもらって春を喜びたいのだ。