10月はいつの間にかハロウインの月となった。
私にとって「グミ」「マシュマロ」「ハロウイン」、この3つはどう受け止めればいいのか、長年戸惑う存在なのだった。
本当に必要なのか。
グミって、どこかに大好きな人が居るのか。
マシュマロって、ちゃんと売れているのか。
大好きだったラーメン店がつぶれても、グミとマシュマロは生き残っている。化粧品だって、次の詰替え分を買いに行けば、もうそれは早くも廃盤になっているというのに。そうだ、化粧品なんかは「今はこちらのシリーズになるんですよ」と勧められて、また違う規格のコンパクトケースから買い直さなきゃならんのだ。
グミもマシュマロも、誰か黒幕かパトロンがついていて、広げる運動をしているのだろう。嫌いじゃないが、グミは一粒食べればもうそれでいい。マシュマロは3個口にほおばればもうそれでいい。
需要と供給のバランスが取れているのが不思議なのである。
ハロウイン。
初めの頃、日本では全く盛り上がっていなかったというのに、とにかく毎年しつこくカボチャのお化けに挨拶をされ気味悪く思っていた10月の街のディスプレイだったが、このディスプレイのセンスがグンと上がったようにも思う。カボチャは相変わらず顔色が悪いが、雑貨好きの心を掴む飾りつけの店が増えてきているのだ。
え、もしかして。
ハロウインがちょっと好きになったというわけ?
そんなわけないでしょう。
でも、
去年までは何とも思わなかったのに・・・
なんなの。
カボチャのお化けに見とれたりなんかして。
うーーむ。
もともと、私はチカチカやキラキラが好き。
蛾なのである。
カボチャに興味はなかったが、チカチカやキラキラやヒラヒラやフサフサが加わると、蛾もそっちにちょっと飛んで行きたくなってきた。
誰がハロウインを日本に持ち込んだのか。
知らんがな。
しかし、ハロウインを定着させたいとギラギラしている人が日本のどこかに居るんだろう。
継続は力なり。
「グミ」「マシュマロ」「ハロウイン」は同じ順位の「謎」だったが、意外にもハロウインだけがちょいと頭一つ出た感のある今年の10月なのである。