うー。
1階の私の部屋は冬の期間、日当たりがあまりよくない。
今日みたいにいいお天気の日でも、3時半を過ぎると電気をつけないと部屋が暗いのだ。2階の部屋はと言えば、これが一日中日が差していて、恐らく日が暮れるまで部屋の中が明るいと思われる。同じ建物でも階によってこんなに違うのか・・・。
3時半だなんて、食べるのが遅い幼稚園児が、まだ3時のオヤツを食べている時間じゃないか。小学生は学校が終わって下校中、この時間に寝ていれば「昼寝」という括りになり、「夕方」と呼ぶにはちょっと早い、それが3時台なのである。
ところが近所にはもっと日当たりが悪い部屋があるのだ。ここは割とお洒落な単身者用マンションなのだが、地形の関係上なのか片側が2階建ての造りになっていて、反対側の道沿いは半地下の階を含む3階建てになっている。
この半地下の部屋が、前を通る度に見下ろす形で部屋があり気の毒な位日が差さないのだ。
どんな人が住んでいるのか。
見たことはない。
一時期、上の階の部屋が空室となっていて、もしかしたら上に引っ越すかなと考えたこともあったが、それはなかった。
半地下ってどんな生活なんだろう。
日当たりって気分的なものに影響を与えたりしないのかな。
慣れるものなのかな。
キノコが生えたりするのかな。
夏が終わって蝉が居なくなるのと時期を同じくして、仮面のようなサンバイザーを被り、UVカット手袋をつけて出掛ける自転車女性達も消えた。
ひょっとして、そういう女性が半地下に住んでいるのかな。
だって、あんなにおひさまが嫌いなんだから。
いいや、それはない。
彼女達こそ、いざ住むとなると日照にとことんこだわり、「絶対に日当たりのいい家じゃなくちゃだめ」と言っているのである。