投稿日:2008年03月06日

2008年03月06日

代官山、晴れたら空に豆まいてにてライブ。
今日のイベントタイトルは、「a bird sing”la la la”」。
誰がつけたのかわからないが、素敵なタイトル。どこにも春という単語が出て来ないのに、春の柔らかいイメージを思わせるところがいいなと思っていたのだ。
私の実家の庭には、春先になるとウグイスがやってきてはホーホケキョと美しい声で鳴いていた。同じウグイスなのか、毎年つがいでやって来て、ある期間家の庭で春を歌ってくれていたのだ。
東京に住むようになると、もうウグイスは来ないだろうと思っていたが、最初に住んだ中野でもウグイスは居た。その声が聞けたのは嬉しいことだった。
「ホーホケキョ」
ところがある年、ウグイスにも上手く鳴けないのが居ることを知った。
「ホー、ホケ」
「キョ」
「ホー、ホー、ホケ」
「キョ」
一息で鳴けないウグイス。どこで鳴いているのかは知らないが、その声が聞こえて来ると、美声に耳を傾けるのではなく「頑張れ」と応援をしてしまうので、こっちまで妙に疲れたのだ。
後になってから知ったが、まだ若いウグイスくんは、上手に鳴けないのだそうだ。その後、病院に居た頃にも鳴けないウグイスくんがやって来ていた。
いつか、思うように鳴ける日がきっと来るよ。
別名、春告鳥。
春がもうすぐやって来るよ。
リハーサルが終わると、少し涙が出た。どうして思うように歌えないんだろうと、やっぱり悲しくなる瞬間はある。
今日は5羽の鳥達が集まりました。
私が一番目に飛ぶ鳥。
空が見えたら、迷わず飛べばいい。
春がもうすぐやって来ますよと、だからいい春になりますようにと、その気持ちを持って今日はピアノの前に座った。


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