投稿日:2008年04月23日

2008年04月23日

ダンボちゃん、いいですか。
今日は番犬テストをいたします。
私が外からコンコンと窓を叩いたら、吠えてごらん。
では。
行きますよ。
<コンコン>
外から窓をノックすると同時にベッドの部屋から飛んで来て、ダンボはものすごい勢いで吠え出した。
素早い反応。
「すごい!」
「おりこうさん」
番犬テスト、合格。
「よし」
と、ここで終わりにしたかったがダンボは威嚇吠えをやめない。
「もういいよ」
「私だよ」
私だとわからないの。
「ダンボ!」
ダンボは私の目を見て私だと理解した上で、怖い顔で威嚇し更に興奮をして吠えながら、窓ガラスに何度も体ごとぶつかって来るのだった。
「ダンボちゃん・・・」
ちょっと悲しい。
さっきまで私に甘えていた赤ちゃんサイズのワンコが、今は憎しみいっぱいの顔で私に吠えかかっている。
わからないよ。
私はお前のことが・・・。
急に自信がなくなり、やっぱり犬の言葉がわかる「バウリンガル」というグッズを買って首につけた方がいいのかなぁなどと思ったりする。
番犬テストをしようとしたが、結局は飼い主テストになってしまった。
ダンボが私に向かって激しく吠えている。
「飼い主テストは不合格!」
日本語に訳すとこう言っているのかもしれないのだった。


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