ラジオの収録でスタジオに行った。
外に出るとよく私は自動販売機やコンビニで飲み物を買っている。家に居る時は、徒歩すぐの所にある自動販売機にジュースを買いに行くということは滅多にないが、ラジオの録音の時はスタジオの入り口にある自動販売機で、100%の確率で何かしら買っている。
今は自分が買う比率は缶コーヒーが7割、2割がお茶。あとは紅茶かスポーツドリンク、ジュース類になる。昔はコーヒーが飲めなかったので紅茶が7割で缶コーヒーは1割未満だったのに、この10年程で缶コーヒーと紅茶の割合が入れ替わった。
今日もスタジオの入り口に置いてある販売機で、早速缶コーヒーを買う。
ボタンを押すと、ガラガラゴットンという音がして商品が出て来る。取り出し口に手を入れると缶コーヒーがあるのでそれを取り出す。
取り出し口に手を入れた時、たまにだが古い過去の失敗を思い出すことがある。
場所は祇園、時間は夜だった。5〜6本の缶コーヒーを、どういう理由だったか忘れたが私が買いに行ったのだが、出てきた商品を取らずに次々にお金を入れてボタンを押したので、全部買った後で販売機の取り出し口から品を取り出せなくなってしまった。
詳細は古い記憶なのでハッキリ覚えてはいないが、そこの販売機にあった電話番号に電話をしたんだったか、結局鍵を開けてもらってようやく品物を取り出して、謝って帰ってきた。当時20代の半ばだったはずなので十分いい大人、恥ずかしい失敗だったのだ。
自動販売機の形って、そういえばあまり変わっていない。他の物達はめまぐるしく変わって行く。冷蔵庫に洗濯機、掃除機に車にコンピューターにファッションに・・・etc。
自動販売機もお金の投入口とお釣りの返却口、商品の取り出し口が真ん中の高さにある販売機が登場して、これは私には便利だったが、もっと普及するかと期待したものの、今も街で見掛ける自動販売機は画期的に何かが変わった感じはない。
取り出せなかった失敗はさすがにあの一度だけ。
同じ間抜けな失敗を今も誰かがきっとしているんだろう。
今日のささやかな選択は、「あたたかい」のではなく「つめたい」のを選んだこと。
4月ももうすぐ終わる。
いつの間に今年も私達は春の真ん中に居るのだ。