投稿日:2008年06月15日

2008年06月15日

最近の自転車は性能が良くなったのか、自転車で颯爽と駆けて行く人達をよく見るのだ。
東京は緩い坂がたくさんある街で、私の住んでいる辺りもどっちを向いても坂がある。自転車だと大変だなぁと思っていたのだが、そう言えば立ち漕ぎで必死で走っている人をほとんど見ないのだ。この間は家のすぐの所を電動自転車が走って行ったが、”颯爽”という感じを越えてもはや”豪速”の域に達していた。今までこの道で見た人の中で一番速いスピードで消えて行ったのだ。
私はチョイノリでだいたいいつも時速30キロ弱で走っている。これは自転車がほぼ同じぐらいのスピードみたいで、私なりにいろいろ気を使っているのだ。特に坂道がそう、自転車は登り坂になってもそれほどスピードが落ちるわけでないので、自転車のヒトからは”早く追い越して下さいよ”オーラを出されても、なかなか追い越せない。
”早く追い越してくれよ”
今日もチラっと横目で見られる。
わかっていますよ。
私もそうしたいんですってば。
もうこの人とは5キロぐらい並走している。私もいい加減気まずいのだが、追い越すのに絶好の坂道に差しかかってもほぼ速度が変わらないので、微妙に追い越せずに並んで走っている状態が続いているのだ。
自分がまるで自転車競技の並走コーチのように思えてくる。
”ずっと並んで走られてうっとおしいぞ。”
他のバイク達はブーンと軽快に走り去って行く。だが、私も別にノロノロ運転をしているわけではないのです。それに私はサイクリング車を運転している男性の姿形がなぜだか江頭2:50に似て見えるので生理的にちょっと苦手、私だって並んで走りたくない。
私は家に向かっているんですが、あなたはどこまで行くのでしょう。
この人の行き先がもしも私の家の近所だったなら、ずーーっと並んで走ることになる。
せっかく抜いても信号待ちをしている間に追いつかれ、逆に追い越されてまた信号スタートを切る。
”あばよ”
今日の江頭2:50はやがてある交差点で曲がって行った。
私はこうしてよく自転車コーチをやっているが、選手はみな最後は私を置いて一人立ちしていく。背中を見送ってばかりいるのだ。
選手が居なくなってまた一人に戻ると、楽しいバイクタイムになる。
しかしまた・・・。
あ・・・
また新しい自転車のヒトが!
どこからともなく江頭さんは現れる。
最近の自転車はまぁホントによく走るようになったのである。


コメントをどうぞ