平均身長が高くなっているせいか、ロングスカートやパンツの丈が長過ぎて合わないのだ。先日は試着をしてみたら、ワンブロック分柄の部分が長かった。これじゃ丈を短くすれば”可愛い!”と思った部分がごっそりなくなっちゃうではないか。
私だって元々のデザインで服は着たいのである。
買っていきなり自ら新品を不良品にするというのが、裾を切る行為だと思っているのだ。
ふぅ〜〜っ。
なんだかこの数年で、自分の身長に合わせたらシルエット自体が変わる服が、更に増えたんじゃなかろうか。
学生時代は背の順ではほぼ前から7〜9番目位、真ん中よりちょこっとだけ前という位置にいて、それで成人になったので自分は中背であるという感覚がある。私より背が低かった友だちは私を追い越したということでもなかったので、いくら今の若い子達の背が伸びようと、そんなに丈が長くなれば困る人はまだ相当の数居るんじゃないかと思うのだ。
155センチ辺りの同胞達はどうなのだ。
現状の丈に満足をしているのか。
昔はジーンズの丈はかなり上げたが、それ以外の洋服についてはちょっと高いヒールを履けばそれで解決していたのだ。今は10センチ近く裾上げをして、更にヒールを履いてやっと見た目のバランスが取れるようになる。
が、慣れないヒールは竹馬に乗って歩くようなもの。今度は体のバランスが悪くなるというパターンになっているのだ。そうして、気に入ってはいるもののだんだん普段使いから外れて稼働率も悪くなって行く。
裾を擦る程の長さは、ウエディングドレスの特権だったのに、今や身近な洋服が裾を擦って歩く長さになった。
似合うかどうか以前に・・・。
「こちらは8分丈になっております」
私が履けば9分丈。
中途半端にちんちくりんになった私。
試着室ではバカ殿みたいに裾を擦ってはうなだれている近頃なのである。