「reunion」のレコーディングに参加をしてもらったsmall colorのオオニシユウスケさんのソロライブに行った。
small colorのライブはスライドとのコラボスタイルで、その場で音を重ねてその場で映像を重ねて行くのだが、それらは機械であらかじめ録ったものではなくその日のその場で作られていく。こういうライブが本来「ライブ」と呼べるライブなのだなぁと思うユニットだ。
今日もスライドとのコラボでライブが始まった。
オオニシさんが「ゆる〜い感じ」と称するご自身の音楽は、変にこわばった部分がなく確かに独特のゆる〜い感じがする。他人に緊張感を与えず、その人が自然に素の自分でいられるように対人関係の空気を作れる人というのが居るが、多分それと似た感覚があってこういう懐の広いものはやっぱり好きだなぁと思うのだ。
今日はギターアンプの調子が悪いらしく、途中のMCでそれを知ったが、それまではアンプからノイズ音が出ても私はちっともトラブルだと思っていなかった。
絶対音感のある人の中には、周りの生活音が全て音程に聞こえる人が居るが、耳はさぞかし疲れるだろう。きっと「音」は音程ではなく音楽になって聞こえる時が一番、心地良く揺れることが出来るのだと思う。
ライブ中に後ろで次の出番の人がリズムに合わせてスティックを空で叩く音がした。
横で立って観ていた女性のコップの氷が「カラン」と音を立てた。
それらを「あぁ、いいよ」と中に入れて音楽になる。
受け皿の大きい音楽にあこがれる。
こういうライブが、いいライブだと最近富みに思うようになった。