投稿日:2008年07月03日

2008年07月03日

先月買ったつるバラの苗に、今沢山の花が咲いている。
買った時には切り戻しといって枝を短く剪定してある状態だった。こんなにすぐに花を咲かせてくれるとは思ってもいなかったので、嬉しい誤算なのだ。
ある時、蕾が随分ついていて。
一つ花が咲いたと思ったら、翌日一気に10以上の花がワーっと咲いた。
お隣のご婦人と家の前で会った時に「急に咲いたわねぇ」と声を掛けられた。
「お花、あなた綺麗にやってるから、ここ通ると気持ちがいいのよ」
「楽しませてもらってるから頑張って育ててね」
花を育てるようになって10年とちょっと。
私自身がよその家の花を楽しんで眺めることはあっても、自分の家の花を楽しく見ている人が居るだなんて思いもしなかった。
急に花を咲かせたことも、私と同じように喜んでくれる人が居ることが、花が咲いたのと同じぐらい嬉しかった。
袋小路になった一角では、斜め前の家にやってきた子猫2匹が自分の家のようによく遊んでいる。
君たちもすこし、大きくなったね。
反対側の隣りの家には七夕の笹が飾ってあって、多分お孫さんが書いたんだろう。短冊が下がっている。
賃貸はウチと二階だけ。
だからいつか私はここを出て行くだろうけれど。
まだ今は背の低いつるバラ。
だけど大きくなったらきっと綺麗だと思う。
手を広げて、うんと大きくおなりよ。
水をやる時に心でつぶやく。
カクテルは花びらがヒラヒラとした優しい赤いバラ。
いつか壁一面に咲かせたいなと思ったのであった。


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