投稿日:2008年07月04日

2008年07月04日

今日はラジオほっこり洞の今月のゲスト収録で、千宝美ちゃんに家に来てもらった。
千宝美ちゃんとは10年以上前、まだ彼女が大阪に住んでいて東京に引っ越す前に出会った。
当時はまだデビューも何も決まっていなくて、全くの白紙状態だったが、東京で音楽をするという決心をしてそれから引っ越して来たのだったと思う。
スっと自然に他人と仲良くなれる親しみやすい女の子。随分年上の私に対しても人なつこい笑顔で話し掛けてくれ、メールもよくくれたので年の離れた妹が大阪から出てきたような感覚になっていた。
昔、私の夢は「スタジオミュージシャンになりたい。」だった。
でもどうやったらなれるものなのかがわからなかった。
その後関西で活動をしながら私の夢は「デビューしたい」にかわっていったが、それもどうやったら出来るのかがわからなかった。
小さい子供のように「知りたいことが沢山あった」のがその時の私だった。
出会った頃の千宝美ちゃんは、知りたいことが沢山あるあの頃の私そのものだった。
デモテープをよく聴かせてもらったし、具体的にいいアドバイスは出来なかったが、意見もよく尋ねてくれた。
どこも直そうとしなくていいから今のまま頑張れ。
きっとチャンスがやって来るよ。
ちっとも答えになっていなかったが、私にとってそれが心からのエールだった。
もう東京に来てからどれぐらいになるの。
今はこっちの友だちも沢山出来たんだね。
あの頃の夢は叶ったね。
そしてまた新たな夢が出来たり、壁にもぶつかったり、それからきっと恋もしたでしょう。楽しいこともあっただろうし、楽しいことばかりというわけでもなかっただろう。
とっても笑顔が印象的だった。
そこが全然変わっていない。
「人はまた元気になれる。」
「人はまた笑顔になれる。」
最近の自分が信じておまもりにしている言葉だ。
こっちも思わず笑顔になる。
千宝美ちゃんの笑顔にはそんな力がある。
今日の朝、窓の外、空の色を見て「今日から夏だ」と思った。例えばこの空の青さと同じ、夏の青空のような笑顔につられて、私も今日はずっと笑顔になっていたのだった。


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