種ともこさんの「雪月花Vol.3」を観に渋谷7thfloorに行った。今日は大木彩乃さんとのカップリング、大木さんは種さんに少し前に”きっとみきちゃんが好きな世界だと思う”と紹介をしてもらってCDで聴かせてもらっていたので、初ライブを楽しみにしていたのだった。
東京は連日猛暑が続いている。
渋谷駅を出たらこの猛暑の中、「とうがらし」と「不気味な子供」の着ぐるみ2体が踊っていた。「夏に着ぐるみ」は見ている方も息苦しくなる。つくづく東京は狂った街だなと思ったのだ。
早く、会場に行こう。
エアコンのある場所に。
そうして7thfloorに到着をしたのだったが・・・・。
あれ。
今日は夏祭りですか。
人は多いのに、空気が生ぬるい。聞くとエアコンが壊れているのだそうで、今日のライブは夏祭りの夜のような外の気配がする中での進行になるということだった。
<夜とはいえこんな暑さの中で、最後までいられるかなぁ>
そう不安になった人は私だけじゃなかっただろう。
最初、中に入った時は外を歩いていた時よりも温度と湿度が高く感じられて、思わずフラっとしたぐらいだったからだ。
でも夏祭りにやって来て、そういえば具合いが悪くなるという話はあまり聞いたことはない。楽しいことやワクワクすることが目の前にあるって大きな作用があるのではないだろうか。
大木さんが暮らしている秋田では、今があじさいの頃なのだそうだ。MCではそんな話が聞けた。
種さんはマイ風鈴を家から持って来て、風鈴の音をBGMに一曲歌い切った。
最後まで誰も席を立たなかった。
二つの音楽が、いつの間にか温度と湿度を忘れさせてくれていたのだと思う。
これが渋谷の7階に吹く風。
夏祭りの夜と同じ風だ。
好きな子の姿を探していたあのお祭りの夜を思い出したのだった。