投稿日:2008年09月27日

2008年09月27日

6時頃、買い物から帰って来たら小学生ぐらいの女の子3人が家のそばに居た。
「おうちに帰れるよね」
女の子達が話し掛けていたのは塀の上に居るねこちゃん、あれは近所の人なつっこいねこちゃんじゃないか。
今日飼い主の男の人が心配そうにねこを探している様子だったのを、部屋の中から見掛けていたから私も気になっていたのだ。この子達がどう関係していたのかは知らないが、小さい自転車が2台、ローラースルーゴーゴーみたいなものが1台乗り捨ててあった。
どこの子達なのかな。動物が好きみたいでダンボが部屋の中から吠えると今度は「チワワだ」と興味津々だった。
「どうぶつ、好きなの?」
「うん」
「ワンワン吠えてごめんね」
せっかく可愛いと言ってもらったのに、ダンボはぶさいくな顔で小さい女の子を相手に吠えまくっていた。
一旦荷物を台所に置きに行ってすぐに戻って来たが、もう女の子達は居なくなっていた。
かわりに飼い主の男の人が、丁度仕事から帰って来てねこちゃんを見つけたみたいでぎゅっと抱き締めている所だった。
「こんばんは」
男性はねこを地面に下ろすと、
「コイツ、3日程居なくなっちゃってたんですよ」
割と無口な人なのだが、めずらしくそう教えてくれた。
男性は今ここに居た女の子達には会わなかったようだった。あの子達がきっとねこちゃんのことを知っていたと思うのだが・・・・。
でも、まぁ元気にここに居るからよかった。
「コイツ、誰にでもついて行っちゃうんですよね」
「バカだから」
バカだからの言葉から、何故かしら男性が本当にねこちゃんのことを大事にしてことが伝わってきた。
心配していたんだろうなぁ・・・。
3日間、ねこちゃん、どこへ行っていたんでしょうね。
フェレットが脱走をして半日居場所がわからなくなっただけで、顔がハニワになるぐらい泣いた自分には、とてもじゃないがねこは飼えないなと思った。
ねこちゃん、ここのおうちがいちばん幸せだよ。
冒険はほどほどに。
それから知らない人にはついて行っちゃいけないよ。
まぁ、何はともあれよかった。
この家から洩れて来る灯りが今日はあったかく見えたのだった。


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