今日は那須にある西川峰子さんのご自宅を訪ねた。去年レコーディングをした曲が4月に発売となって、発売日には発売記念ライブがあるのだ。
その制作は始まっていて、ライブメンバーが全員決まり、先週は西川さんとの打ち合わせがあった。今回は那須のご自宅で過去のステージのビデオを見たり、実際に歌ってもらってキー確認をしたりする一泊二日の那須合宿なのだ。
「ヤッホー!那須高原!」
いや、今日はそんな気分にはなれない。演歌のライブは初仕事。しかも初めてのバンマス、バンドリーダーなのである。メンバーの皆さんは数々の音楽現場に立つ、百戦錬磨のベテランなのに対して、私は人のライブで仕切ったことは一度もなく、デカいコンサートツアーに参加したことも一回もない。言わば私は摂政制度で言う子供の殿様と同じなのだ。
今回メンバーに電話をした時にも「わたくし、この度バンマスを務めさせていただくことになりましたー!」と言うと、全員が「あはは、わはは〜〜!」と笑っていた。なので今この頼りないバンマス、少しでも成長をしておかねばならない。今日だってその為に那須に勉強に来たのである。
さようなら。りんどう湖さん、手作りハム屋さん、ハーブのお店さん。今日は遊びに来たのではないの。
雑貨屋さんやピザ屋さんが遠く小さくなって行った。
西川さんのご自宅は、テレビで見たことがある。建てたばかりの白い豪邸が洪水で流されたとワイドショーでやっていたが、テレビの中の人は遠い人であり、そこに自分が行くとは思ってもいなかった。だいたい私は、西川さんのことを、去年お目にかかるまでは、「西川峰子」と呼び捨てであった。
今日訪ねたのは、洪水で流されたあとに再度建てられた2度目の豪邸、これもワイドショーで見たことがあったが、あの時テレビに映っていたワンコ達が本当に居た。
「こんにちは」
ワンちゃん達は私達を悪者と判断したらしい。ドーベルマンだったら襲われていただろうが、シーズーはフレンドリーな犬種なので、どの仔にも噛まれることはなかったのでよかったのだ。
西川さんのお家は、確かに白亜の豪邸だったが、テレビで見るのとは印象が違っていた。植物や花が置かれ、それが買って来てポンと置かれたというのではなく、水をやり太陽の光を当てて育てられて家の中にあるといった感じで、花や木が好きで飾っている家独特の”生活する花木”の家だったので、たいそう広い家だったにもかかわらず、どこかほっこりするムードがあった。
ビデオ勉強会や、音合わせなどもあり、お仕事の時間もあったが、西川さんが用意して下さった何品もの手料理はとても美味しかった。お目にかかると何かしら仕事以外のお話もしてもらうが、前に「口から入るものは大事なのよ。手料理は気持ちがこもっているものだから、こういうものを食べるのは体にとって大きいことよ」という話を聞いてから、食に対する意識が自分も変わってきた。今日は西川流ハンバーグのレシピを教えてもらった。
広い家だった。
私だったら、一人でここに住むのは寂しくなるだろうなぁと思う位の広さだったが、掘りごたつの部屋には旦那さまの写真が飾ってあり、なくなったワンちゃん一匹のお骨と写真、その横には花が供えてあった。
目にしたもの、会話の中から、少しでも西川さんの人物像を感じて帰りたい。バンマス歴はないが、自分なりの音楽の組み立て方はある。NGに関してはハッキリと線引きは持っている。一緒に歌を支える人は、西川さんの繊細な”人の部分”も説明なしに嗅ぎ取れる人がいい。今度のメンバーは、とてもいいメンバーだ。
ライブ作りはもう始まっている。
失敗は怖いけれど、頑張ろう。
自分の思う「上質」にはこだわりたい。
星が綺麗な空だった。
学生の頃のサークルの合宿を思い出した。
ワクワクしてくるねぇ〜那須高原かぁ〜いぃねぇ 何か吉川新章開始みたいでドキドキしてくるねぇ (^.^) しかし「西川峰子」と人生交わるとは わからんもんやねぇ まぁ気負わずリラックスして楽しんで下さい って 気負うかっ!^^;
呼び捨てで呼んでいたのに、知り合うとさん付けに変わるものですね・・^^;那須高原はとてもお洒落な所でしたよ!