投稿日:2008年10月15日

2008年10月15日

渋谷7thfloorでライブ。
7thfloorに着くと、グリーンスリーブスのレコーディングでドラムを叩いてくれた城戸紘志氏に久しぶりに会った。今日の出演者の白昼夢は城戸くんのユニットなのだそうで、急遽私のライブに1曲参加してくれることになった。
今日はトランペットとDJとピアノと歌で、また今日だけのラインナップとアレンジでやるので、同じ曲なのに表情が違うというところを思い切りやれたらいいなと思う。DJのTom−Oくんとはこのライブで3回目となるが、トランペットの辰己くんは初めて。普段自分のライブでサイズフリーというのは基本的にしなかったのだが、フリーの部分が若干ある今日は自分のライブとしてはちょっとした冒険部分、辰己くんとのコラボならではアプローチだ。
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           (photo by Ryo Kawasaki)
自分のライブの時は、リハーサルが終わって出番前までの間は決まって緊張で具合いが悪くなる。誰かのライブにピアノで参加をする時はきわめて心身のバランスがいいのだが、自分のライブになると何故かしらリハが終わるとだんだんどんよりしてきて、そのうちに気分が悪くなってくるのだった。
ギリギリまでそれはいつも続いて、ライブが始まると共に消えるというパターンで、このアップダウンの激しい流れをどうにか平たんにしたいなと思うのだ。
今まで「買い物に行く」「何もしないでジっとしている」「普通にライブを観る」「お風呂屋さんに行ってリラックスする」「人としゃべる」「お酒を飲んでみる」「一人孤独に浸る」「何とかしようとするのはあきらめて普通にしている」とこれだけ別方向の行動で心を平常にしようとしたが、いずれも無理だった。
今日も出番前の緊張は変わらなかったが、始まるとほどけていった。
ところで「今を大事にする」ってどういうことだろう。
例えば今の私は、”あなたとこの次はもう会えないかもしれないから今をいっしょうけんめいやる”んじゃなく”あなたとまたこの次も会いたいから今をいっしょうけんめいやる”を目指している。
「ありがとう」「ごめんね」「大丈夫?」「頑張ろうよ」「キミを大事に想っているよ」
人は時々他人に自分の心を届けるのに失敗をする。
音楽の役割ってどういうことがあるのかはわからないけれど。
機会をもらったなら、そこで一生懸命やりたい。
そんな風にライブに臨んでいる。


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