投稿日:2009年01月16日

2009年01月16日

杉真理さんと松尾清憲さんのユニット、BOXのライブを観に行った。お二人の共演は何度か見せてもらっているが、なんだろう、音楽っていいなと感じさせてもらえる魅力があって、いつも帰り道にははれやかな気分になっている。
別にMCにしみじみとしたお話があるわけでもない。
周りで歌を聴いて号泣している人がいるわけでもない。
でもライブが終わった頃に、自分の心が穏やかなハッピーで包まれている。
音楽を使って客人をおもてなしする。
私自身の好みで言えば、自分の感情を客人に訴えるタイプの表現者より音楽でおもてなしがしたいと考える表現者の方にあこがれがある。中でも「あぁ、なんて大人なおもてなしの仕方なんだろう」と感動をする時には即尊敬につながったりするのだ。
一曲一曲進んで行くごとに、客席に座っていると気持ちがいい「気」に整って行く。それはきっとMCでは直接口にされないけれど、確かな音楽観や人生観が音符に投影されて、それで音楽と共に伝わってくるのだと思う。
今日も帰りがハッピーな気分になっていた。
いいなぁと感じられることもまた幸せ。
音符だけでない、見えない粒子がその人の音を作っていて、本当は音でなく粒子の方をアンテナが受け取っているのだろう。だからたった12個しかない音程でありながら、「私はこの人が好き」「ボクはこの人が好き」と、いろんな音楽と感じ方が生まれるのかもしれない。


コメントをどうぞ