投稿日:2007年03月07日

2007年03月07日

朝、ピンポンが鳴ったので出て見ると近所の派出所の警官が立っていた。
あなたが噂のイケメンさん。
去年、ここに引っ越してきた時に、「近くの派出所にイケメンの警察官がいるから」と何人かに教えてもらってはいた。一度ダンボが夜中に逃げた時に、派出所の警官に捕まえてもらったことがあったが、その時は初老の人で、多分信号を渡った向こう側に居たのがこのイケメンさんだったのだ。
今日は何のご用でしょう。
「防犯対策や何かあった時の連絡のために、この辺りの住民の方にこの紙の記入をしてもらっているんです」
と、緑色の調査表を渡されたのだった。
知っていますよ、この紙。
覚えています。
前の家に居た時にも、近くの派出所のお巡りさんがやってきて、同じことを言ってこれと同じ紙を置いていった。最初は”この人は本物なのか”と疑ったが、初老のおじさんの熱い言葉使いから<私達の暮らしを守ってくれる人なんだ><私をこのおじさんが守ってくれるんだ>と理解をしたら、心を開いてすぐに忠犬モードになったことを覚えている。
だが、このおじさんは約束した日に紙を取りに来ることはなかった。数日待って派出所に電話をしたが別の人が出て「近々、伺うと思いますよー」と言われ、それで結局緑の紙は、その後誰も取りに来ることはなかったのだった。
当時の私は、おじさんが来た時に留守にしないようにと、おじさんのことを考えながら予定を立てておったのだ。もう来ないだろうと思っても、再生紙置き場に捨てられなかったのだ。
もう信じないぞ。
緑の紙を渡されて、その頃のことを思い出したのであった。
「あとで、取りに来ますんで」
そう言われたが、私はブサイクな顔で突っ立っていたと思う。
「はい」
私は緑の紙を受け取り、そしてイケメンさんは帰って行ったのであった。
しばらくして。
ピンポーン。
イケメンさんだった。
仕事だから約束通り来るというそれで普通なのだが、<今度は本当に来た>というだけで私は感動をし、警戒心で閉じていた心がここでまたパーーンと開くのであった。
なんという単純な。
再び、忠犬モードになると、今度はイケメンさんの話す「防犯のはなし」や「外出時のひったくり防止のはなし」や「戸締まりのこと」に「はい!」「はい!」と返事をしているのだった。
私の心の窓というのは、どうも半開きというのがないようなのだ。
防犯的にはどうなんでしょう。
網戸もなく、鍵の性能も今一つな構造なのである。


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