投稿日:2009年02月25日

2009年02月25日

A動物病院からの紹介で、今日はダンボが大学病院で更に詳しい検査を受ける日だ。
今まで一緒に暮らした犬で大学病院にまで連れて行くのはダンボが初めて。最近は犬の病院も人間のシステムと同じように、高度な技術や施設が必要とされる場合、大学病院に紹介をしてもらって診察を受けるらしく、病院に着くと今日診察を受けるわんちゃんとねこちゃんが数頭既に受け付けの所に居た。
ダンボはとても怖がりな犬だ。
どの病院に連れて行っても、一番ビクビクしてこの世の終わりのような顔をしている。他のわんちゃんは寝ていたり、自分のペースで過ごしていたりするのに、ダンボは私が一緒に居るだけでは安心は得られないようで、結局家に帰るまでとても気を張った状態を続けていて、今日も待ち合い室の椅子に座っているだけでブルブルと震えていた。
最初に検査を受けたが、追加検査を更に受けることになり、ダンボと次に会えたのは午後になっていた。
「吉川ダンボちゃんの飼い主さん」
呼ばれて診察室に入って行く。ダンボがブルブル震えながら診察台に乗っていて、先生からレントゲンのフィルムと手書きの図で説明を受ける。
「肝臓は通常、こういった形をしているんですが・・・」
ダンボは一部右側の本来肝臓である部分の肝臓がないらしく、通常の大きさより小さくなっているのだそうだった。それが生まれつきなのか、何らかの原因で肝臓のその部分が萎縮してしまったのかはわからないが、それを今後様子を見ながら判断をしていきましょうという説明を受けた。
ひどく悪かった肝臓の数値が、それぞれ1/3位に下がっていた。A動物病院でもらった肝臓の薬が効いているということと、正常値にはまだ遠いので、少し薬を増やしてみてこのまま薬で2ヶ月かけて経過観察をすることになった。
「はい、じゃぁ家に連れて帰ってもらっていいですよ」
「どうもありがとうございました」
ダンボ。
帰っていいんだって。
難しい手術を受けなければいけないかもしれない不安からようやく開放された。
ダンボ、よかったね。
いや、ダンボじゃなく嬉しくてホっとしたのは私だ。手術の可能性もあるということは少し前に聞いていた。しない方法も選べたが、いずれもそれぞれにリスクはあり私にとってその選択は難しかった。迷って迷って手術をするという答えを出したが心細くて仕方がなかった。
ダンボ、今日はお祝いのごちそうを何もあげられないけれど。
でも家でお祝いをしようね。
ダンボは今日で6歳の誕生日を迎えた。
「ダンボ」
ダンボが来てから口にするようになったこの3文字。
キミと暮らせて私はたくさんの幸せをもらっている。
ダンボにとっては何でもない一日。
それでいい。
それがいい。
だけど私には忘れられない大きな一日となった。


“ 2 件 ”のコメントがあります

  1. MOMO より:

    ダンボちゃんの検査結果、ドキドキしながら読ませていただきました。
    肝臓が普通よりも小さめなんですね。 でも投薬していて、その効果が出ていてよかったですね。
    手術も回避できたんですよね!? 本当によかったですね。 
    みきさんにも笑顔が戻ったよね!?
    よかった♪ よかった♪

  2. 吉川みき より:

    MOMOさん、どうもありがとうございます*^^*今回パソコンでいろいろなケースを調べました。元気に過ごしてくれているとそれだけでもういいや!とつくづく思い直しました。出来るだけ長い時間一緒に居たいです^^ご心配をおかけしましたが、ひとまず様子も落ち着き、あたたかい励ましを本当にありがとうございました!

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