投稿日:2007年03月17日

2007年03月17日

今日は東京タワーが一日だけ、緑色に点灯しているそうだ。アイルランドとの国交50年を記念して、友好の証としての点灯なのだそうだ。
私は50年も仲良くしている人はいない。まだそこまで年齢が達していないので、知り合って50年になる人がまず居ない。50年のお付き合いっていいなと思った。
同じ港区で、場所は離れてはいるが私がお世話になっている事務所は、その港区の六本木という所にある。駅は六本木もしくは乃木坂という駅が近い。私は乃木坂で下りてそこから歩いて行くのだが、自分の描く「港区」「六本木」という印象とはちょっと違って、会社付近は割と静かな場所なのだ。
今の事務所に移籍する時は、前の事務所がもうアーティストを抱えられない状況にあった。路頭に迷うのをせっかく「ウチに来ませんか」とY氏が声を掛けてくれたというのに、私はなかなか切り替えられず、当時は自分一人がポンと移動をするという決断が出来なかった。
「せっかくお声を掛けていただいたんですが、気持ちが決まりません。すみませんでした」と挨拶に行って、泣きながら帰って来たのが12年程前のことだ。
なんでそこで泣くのだ。
よくわからない。
全く、公私混同の失礼なことをしたと今は思っている。
それから前の事務所の人の後押しで、結局お世話になることになったが、今度はその数年後に病院生活を送ることになる。
よく見捨てずに置いてもらえたのだ。
もう10年以上も、お世話になっている。
50年の国交と同じ位、いやそれ以上に12年は深く濃い時間だった。
東京タワーのライトが緑に光る。
港区は、かつてテレビ局にクイズの応募ハガキに宛名を書いた、それぐらいの遠い街の名だった。
アイルランドとはどんな思い出があるの。
私もこの会社に来てからたくさん思い出がある。
何かが続いて行くためには、片方だけが一歩前に出てもだめで、お互いがしっかり足を踏み出さないと年月は重ねてはいけないのですね。
続かないものがたくさんあるから、私は数少ない失いたくないものを繰り返し握りしめ直してきた。
国も人も、全て相手があることはみんなそう。
一歩踏み出して。
どこまで行こう。
もちろん、行けるところまで。
大切な人達へ。
知恵を出し合って行けたらいいな。
これからも、こんな私を
どうぞよろしくお願いします。


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