赤坂ACTシアターに、音楽座ミュージカル「しゃぼん玉とんだ宇宙までとんだ」を観に行った。
私にとっての未知の場所が「オケピ」と呼ばれているオーケストラピットなのだ。客席の前に楽器演奏エリアがあって、ここで劇の生演奏をするのだが、むか〜し京都に居た頃にダンスミュージカルの生演奏をしたりしたこともあったので、個人的にはとても興味深いエリアなのだった。
前回も公演が終わるとオケピを観に行ったが、今日はオケピのすぐ前の座席を頂けたので、楽器や譜面、バンマスの合図までよく見える。
今回の作品は再演を重ねている作品で、キャストやスタッフが新しくなったりしながらも、音楽座ミュージカルにとって特別な作品でもあるのだそうだ。私は今日が初めてになるが、多分何度も試行錯誤を重ねて今の形になったんだわと思うような、緻密で芸術的な演出箇所がいくつもあり、中でも遊園地の迷路のシーンがあってそこは度々ストーリーの中に出て来るが、仕掛けの美しさが特に私の心を掴む箇所だった。
ミュージカルは現実の私には出来ないジャンル。だが、観ているとウズウズして自分も踊りたくなって来るので、必ず家に帰ると部屋の中でプチミュージカルタイムを設けてしまう。
「ダンボ!見て!」
ダンボを前に私はプチミュージカルを開き、特に興味も示さない小型犬とその前で踊って歌う女の図になるのであった。
かつて私の前世は室町時代だったか鎌倉時代だったかの、踊り子だと言われたことがある。鼓をポン!とやって踊っていたそうな。
歌って踊るとスッキリする。
ダンボというお客さんはいつもとても冷たい反応だけど。
気にしないわ。
ミュージカルを観た夜は、家で私も自分のうちで公演を行っているのであった。