今年は去年よりクリスマスイルミネーションを家の外に飾る家が増えたと思う。店で売っているものも種類が豊富になったし、値段もずいぶん手に入れやすくなった。バス通りに建つ万年イルミネーションの家はすっかりクリスマスブームが去って、あそこの家だけはイルミネーションが点灯しないが、帰り道はどの道を通ってもあったかいイルミネーションが瞬いているので、寒さが和らぐのだ。
しかし、中には「こ、これはやりすぎ・・・」とてんこ盛りイルミネーションの家もある。家にある雑貨を引っ張りだしてきて隙間なく飾った、というような家や、配色や配置が今ひとつクリスマスのムードではなく、夏祭り会場のようなセンスに仕上がってしまったような家・・・。
だが自分の家の敷地いっぱいに飾っている家はまだいい。
最近発見したのが、家の前の電線にも電飾を飾ってそのまま道を挟んだお向かいの家にまでイルミネーションを伸ばしている家だ。
この道はたまに通る道で、12月に入ってから日中は気づかなかったが、夜になるとこのチカチカが瞬いて、普通の道路なのに電線に電飾を這わせているのがそのまま電飾アーチになっているのだった。一般道路で、こんなディズニーランドみたいにしちゃっていいんだろうか。いいんだろうか。いいんだろうか・・・。と、考えていたら道にぶつかりそうになった。
よく「幽霊トンネルでお化けを見てそのままトンネルを出た直後のカーブを曲がり切れずに事故をした」というエピソードを聞くが、クリスマスイルミネーションに誘われてあやうく私も事故をするところだったのだ。
年末になると物騒な事件が多くなる。
イルミネーションを飾っている家とそうでない家、泥棒からすればどちらが入りやすいという傾向があるかもしれない。個人的にはイルミネーションの飾ってある家の方が家人の温かみみたいなものが、家の外にも漂ってきていて悪いことをこの家でするという気持ちが少し減るかもしれないなと想像したりしてみる。
13日の深夜にはふたご座流星群が見える。
地上でも綺麗な星が瞬くこの季節なのだ。