時々私は外出先で、「なんでもうちょっと暖かい格好をして来なかったんだろう」と後悔をすることがある。真冬の思い切り寒い時期になればうんと暖かい格好で外に出るが、それまでのまだ不安定な今位の寒い時期にこの失敗をしてしまうのだ。
<なるべく軽い格好で出かける>というのと、<寒さ対策をしっかりして出かける>の二つを天秤にかけて、今日の運勢を占うかのように天気予報で判断していく。で、外出先で「今日は大正解!」と吉と出たことに喜んだり「途中暑くて上着が荷物になった」と失敗をしたり、「薄着で寒すぎた」反対の失敗もありつつ、厳冬及び猛暑以外のグレーの季節を過ごしているのだった。
今日は1月下旬並みの寒さということなので、今日はジャンパーの上にダウンコートを羽織り、その上に更に中綿コートを着込んでバイクに乗って出かけた。
友人がいつだったか言っていた。
若い時は格好を気にせず、汚い格好をしていても、せいぜい傍目から見れば「汚い若者」にしか見えないが、私達ぐらいの年齢になると、格好を気にせずにいたら、形容しがたい本物のくたびれたおばさんになり侘しさが漂うので、なるべく小綺麗にしているのだと。
それには私も納得する。
しかし今日は悲惨を越えて、おすもうさんの着ぐるみでも着たかのような出で立ちになっていた。
ドスコイドスコイ、おすもうさんが通る。
寒さはしのげるが肩こりがひどくなる寒さ対策なのである。