1904年の今日は、三越がデパート式の営業を始めた日なのだそうだ。
1904年と言えば今から100年とちょっと前のこと。なので、きんさんぎんさんが生まれた頃にはデパートはなかったということになる。印象としてはまだ100年しか経っていないのかぁ・・・と少し意外に思ったが、そんなものなのかもしれない。三越は元は呉服店として始まったので、いきなりデパートが誕生をしたわけではなく、店の新しい形としていろいろな商品を置く形態になっていったのだそうだ。
デパートは幼い頃の私にとって都会の象徴だった。子供の頃は自分一人で行ける場所ではなかったし、なにより母がいつも履かないパンプスを履きお洒落をして出かけることで高級な感じがした。
エレベーターとエスカレーターを初めて見たのもここだ。私はエレベーターとエスカレーター、どっちがどっちの言葉だったか覚えられなかったのと、あとなかなかエスカレーターにはうまく乗れずに苦戦したものだった。
私が好きだった場所はデパートの中にあるレストランだ。入り口のガラスケースに並んでいるメニューが豊富で、それこそその中が百貨店そのもので、<あれもこれも美味しそうだなぁ><その中から好きな物を選べるんだなぁ>と、結局はおこさまランチに落ち着くのだが、”どれでもどうぞお好きなのを”と用意されているところが贅沢だったのだ。
デパートは今も私にとって都会の象徴。
何でも揃う夢の国。
今日のおもちゃ売り場には、子供達に贈るプレゼントを選んでいるサンタさんがたくさんやって来ていることだろう。