投稿日:2009年12月21日

2009年12月21日

新聞を取っていないので、普段はパソコンでネットニュースを見ているのだが、短いタイトルに誘われて覗く記事も多くなったのだ。
今日は「エアコン売りに来てブルーレイ盗む」というタイトルに目が留まった。これはタイトルだけ見て、内容がわかってしまったので中は読まなかったが、何かの標語みたいなリズミカルな文章だなぁとちょっと笑えた。
しかし、イライラするものもある。某新聞のネットニュースでは、一般の人参加型の掲示板のようなものがあって、相談ごとをしたトピ主に対していろんな人が意見を返したりするのだが、ちょこっとタイトルに惹かれて覗いたら最後の方まで読まないと収まらずに随分道草をしてしまう時があるのだ。
この間は「私だけが聞こえるんです」というような不思議なタイトルに思わずつられて行ってしまった。すると相談者は古いお屋敷に嫁いだのだけれど、どうも人の気配がして仕方がない。でも旦那さんに話してもお姑さんに話しても、そんなことはないと言う。でも夜中に確かに人の声を聞く。何か隠し事があるように思う家なのだけど、自分の精神状態がおかしいと言われていてどうしていいかわかりません。というような内容だった。
金田一耕助シリーズのような世界。それに引きずられて、そのまま先に読み進めてしまったのだ。
しばらくして。
「昨日はネコの毛と長い髪を見つけたんです。」というような更なる謎をにおわせるような報告があり、すると今度はそれに対して、「貴女に隠している存在の誰かが家の中にいるかもしれませんよ」などという誰かの助言が書き込まれる。<うんうん、言われてみれば私もそんな気がしてきたわ。>いよいよ続きが気になってきてしまうではないか。
そしてまたしばらくすると「今度友人夫妻に泊まりに来てもらって真相を調べてもらおうと思います」という報告がある。その時点で私はそれを読むのに30分ぐらい費やしてしまっているのだが、もうすっかりハマってしまっているのでここで終われなくなっている。
「友人達が泊まってくれたのですが、どうもとんでもないことを知ったようなんです」などという報告を読んだあとは、もう次の展開を知りたいせっかち人間になっていたのだが・・・・、
その頃から「あなたは寂しい人ですね」「途中から”釣り”だなとわかりましたよ」という返事がチラホラ出るようになってきた。そしてそれってなんだろう?と思っているうちに相談者は一方的に消えてしまったのだった。
「多分もうこのあとの展開は寄せられないですよ」「やっぱりね」のような文章が見られるようになり、本当にそれで二度と相談者は現れなくなった。
一体これってなんなのよ。
続きはどうなったのよ。
作り話だったってこと?
「エアコン売りに来てブルーレイ盗む」という記事では窃盗の事件を取り扱っていたが、私もこのようにしてニュースを読みに来て貴重な時間を盗まれることがある。
時々もうちょっと警戒心を強くして過ごさねばな、と思うのである。


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