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投稿日:2008年03月03日

2008年03月03日

誕生日を迎えた。
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私は父と母にとっての待望の赤ちゃんだった。本当は6歳上に兄がいたが死産となり、その時のお産で母は心臓を悪くし、もう子供は無理だと言われていたのだそうだ。
もう子宝には恵まれないとあきらめていた夫婦の元に、神様が送り込んだのが私だった。
3つ下の妹に比べて、エラく叱られていたという記憶の方が強くて、あまり「待望の赤ちゃんだった」実感が自分にはないが、それでもアルバムの写真は妹のものよりも一冊分ぐらい写真の枚数が多かったと思う。今は「あんた」と呼んでよそよそしい父も、幼い頃は足の裏でお腹を持ち上げてくれて「ひこうき」をやってくれたり、毎週土曜日には会社の帰りに大好きなシュークリームをお土産に買ってきてくれたのだ。
本当は3月2日生まれの予定だったが、一日遅刻をしたのだそうだ。私は2日からほんのわずか遅刻をして、3日の午前0時13分にオギャーとこの世に生まれたのだった。
私が生まれた日、父と母はとても喜んだのだろう。死産だった兄のことがあったから、無事に生まれてくれてよかったと、きっと心から神様に感謝をした。
どれだけ嬉しかっただろうか。
その日は、どんなお天気でどんな風が吹いていた日だったのかな・・・と思いをめぐらせるようになった。
父しか聞ける人はいなくなったけれど。
お猿さんみたいな私の存在を、喜んでくれたんでしょう?!
自分のことを、大事にしないとね。
今日、おめでとうといろんな人に声を掛けてもらったよ。
なんだか、誉めてもらったような嬉しい気持ちになったよ。
今日は私の誕生日。
父と母にとって、人生の中で忘れられない幸せを感じた日なんだと、父とそれから亡き母を想った。