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投稿日:2008年06月28日

2008年06月28日

お店に入って、店員さんに「何かお探しですか」と尋ねられた途端に、私は体がきゅぅううーんと硬くなる。
確かに・・・何かを探しているから店に入ったのだと思う。だがそれはすごくあいまいな感じであって、何かを探しているんだろうがそれが何かも具体的には自分ではわからない。しかも全然切羽つまったものではないので、店員さんから声を掛けられると、急にそれらを整理してキチンとしなくてはいけないような圧迫感に覆われるのだ。
<束縛されたくない>
<まだ野放しにしておいてもらいたい>
付き合っている彼女に結婚のプレッシャーをかけられて、重たくなる男性ってこんな心理状態なんじゃないだろうか。きっと私は店に入った時”まだ落ち着きたくない””まだ責任を取りたくない”状態の男性化しているのである。
店員さんの「何かお探しですか」は、店側の目的をはっきりさせない分逆に重たいセンテンスになっている。だったらいっそのこと単刀直入に「こんにちは!」「あのう・・・。よかったら何か買ってもらえないですか!」ぐらい言ってもらった方が、こっちも「えーっ、今日は無理!」と明るく返せるかもしれない。
私は服や小物は自分で選べる。
家電やパソコンがよくわからなくて選べないので、そういう時にこそ「何かお探しですか」と言われたい。
店に入る時のほとんど、私は何を探しているのかわからない。
ショッピング中の私は「はっきりしない男」になっている時なのだ。