今日は一年間授業をさせていただいた国立音楽院のジャズボーカルクラス、ポップスコーラスクラスの生徒さんたちとの打ち上げがあった。
グループレッスンの講師をするのは久しぶり。京都で23歳からの数年間、ヤマハの講師をしていた時は常々”私は先生には向いていない”と自信がないばかりだったのが、年齢と共に繊細に悩む心はなくなり”やると決まったなら、やるしかないでしょう”ととにかく無我夢中の一年だった。
数年前、別の学校から講師のお話をいただいたが、持病のことで逆に断られた経緯がある。だからもう学校で教えるということには縁がないと思っていた。
それが去年の3月の末に人づてに急に決まった講師。先のことはわからないものだなぁと思っていたら、その年の夏に入院することになって休講にしてしまった。
<あぁ〜〜あ。>
先生としてはやはり頼りない面が多々あったと思うが、あったかい生徒さんたちに恵まれた。
私の音楽に対する想いは「母が好きだと言っていた夜想曲という曲が弾けるようになりたい」というのがスタートだ。おかあさんをびっくりさせたい、おかあさんに喜んでもらいたい。
音楽に対する想いは人それぞれ、何かしら持っているものだ。
今の私は音楽が一番得意な人間になった。
それを生かせたらいいなというシンプルな気持ちに戻っている。
生徒さんが笑ってくれると嬉しかった。
そして私自身は生徒さんの頑張っている姿からエネルギーをもらった。
丁度一年前に「面談がしたいのですが」と急遽呼ばれて学校へ訪ねて行ったのではなかったか。
もうこれから新しい出会いはないだろうと思うのに、まだ新しい出会いが人生には待っている。