病院の帰りに、前から行ってみたかった老舗のパン屋さん「ペリカン」に寄り道をした。
ここは「浅草特集」でテレビや雑誌に度々出ているお店。置いてある商品は食パンとロールパンなど数種類しかないのに連日お客さんが絶えないのだそうだ。
地図を見ながら行ってみると地味な店構えの小さいパン屋さんがそうだった。
中に入るとパン屋さんというより、パン工房のような場所。店内にはロールパンの袋詰めが数点、午後2時前にお店に入った時点で既に今日分の食パンは売り切れだった。予約で取り置きの食パンがいくつも並んでいて、ロールパンの袋も私が一つ買ったすぐあとにお客さんが2袋手にしていたので、あやうく買えないところだったのではないだろうか。
今日、明日は浅草寺でほおずき市が開催される。ほおずき市は行ったことがないので、明日は寄り道が出来たらしてみようかなぁ。
ペリカンで買い物をして、国際通りを右折して、雷門の前の道を通る。いつもこの通りには人力車が数台停まっていて、日焼けをした筋肉質の若いお兄さん達がお客さんを待っている。前を通るとちょうど若いカップルが乗ろうとしていた。
家に帰って早速ロールパンを一つ食べてみた。
素朴な味。
私は給食のコッペパンが嫌いじゃなかった。
美味しくない日もあるのだが、美味しい日もあった。
”美味しい日”のあのコッペパンの味がした。