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投稿日:2011年06月09日

2011年06月09日

今日は母の命日。
もう11年になるのか。
心臓病に甲状腺がん、リウマチにくも膜下出血、そしてパーキンソン病と大病ばかり抱えていたが、母は父に大事にされて私は幸せな一生だったんじゃないかと思っている。
父は頑固者の変人だが、母のことをとても大切にしていた。
両親は私の知る限り一度もケンカをしなかった。決してラブラブなムードはなかったが、母が入院をすると「しゃーないな」と言いながら毎日病院に通っていたし、今から思えば父は母のアッシー、メッシー、貢ぐくんであった。母はそんなこと、全然気づかなかったわと言うかもしれないが恐らくそんなフリをして、父をうまく使っていたような気がしている。
たまに母は夢に出て来る。
自分の夢に一番多く登場するのが母で、母が頻繁に夢に出て来る時は「身体に注意して」のサインだったりする。傾向からするとそういうパターンなので、最近母が夢に出て来ないのは私にとって平和な日々ということになる。
昔の話をもっと聞いておけばよかったなぁ。
恋人や友達より、私は父と母のことを知らないままだった様な気がする。
バラが大好きな母だった。
棘のあるところと茎ばかりがひょろっと伸びているところが、私には魅力的には思えなかったのに、今私の家に一番多いのはバラだ。
母の命日に手を合わせ、語りかけてみる。
きっと私の声が聞こえているのでしょう。
大事な人のことは会えなくなっても忘れない。いつだって足を止めれば思い出せる。
生前私は母が亡くなることが怖くて仕方がなかった。
でも今はもう怖くない。そしてさびしくもない。
私は今貴女をふと身近に、よく思い出している。