犬のダンボは散歩に行くと、絶対に出会う犬と目を合わせないのだ。
そこに犬なんていませんという顔をしている。
ワンちゃんが怖くて目を合わせることが出来ないのだ。
動物が正面からジっと目を合わせる行為は友好的な意味ではないらしい。人間でも「何メンチ切っとんねん!」と目が合ったことを理由に因縁をつけられたりしているので、私も外に居る猫ちゃんとあまり目を長い間合わせないように気をつけてはいる。
しかし、ダンボの場合は飼い犬なので時にはしつけとして飼い主である私が「目力」でもってダンボを制圧しないといけない時もある。飼い主が犬の目を見て先に目をそらしてはいけないと何かで読んだことがあったので、気をつけてはいるのだが・・・・。
ダンボは私と目が合った時、相当な怒り具合いでない限り多分私をなめている様子なのだ。
目が合って・・・・。
<先にそらしちゃだめだぞ>
と、ダンボの目を凝視する。
すると。
そのまま、お互いに凝視し合う形となり・・・・。
<早く、目をそらしてちょうだいよ>
<早く!!>
ダンボはそんな時、”だるまさんが転んだ”遊びをしているかのように、目を見つめたまま少しずつ近寄って来るのだ。
そうして、最後は私のところにやってきて・・・
尻尾を振って喜ぶ。
しょうがないのでダンボを撫でてあげて・・・・
それで終わる。
本には書いていない行動をダンボはいくつかするのだが、これもまた本にないパターンで子犬の時からずっとこうだ。
本に載っていないんだよ。
君の行動・・・。
何かに気を取られていて、足を踏み外したり、はしゃいでいて家具で頭をぶつけたりもする。
今私の枕に頭を乗せて人間のような寝姿で熟睡しているが・・・・。
まぁ、オンリーワンという意味ではオンリーワンか。
犬も人と同じでいろいろ。
ダンボは変わりもんに属す。
たまに自分を見ているようで苦笑するのであった。