春の全国交通安全運動の期間が終わり、またテントが消えていた。
私が去年からずっと気になっている交差点の、だ。
ここはある頃から歩行者用信号機の青の電球だか何だかが切れていて、青が点かない状態なのだ。
たくさんの歩行者が行き来する交差点だというのに、だ〜れもこれを直そうと思わないらしく、そのまんま去年は秋の交通安全週間に突入した。
切れた信号機の真横にテントが設置され多くて3人が座っていたにもかかわらず、安全運動期間が終わってもまだ信号機は壊れたまま、秋は過ぎてやがて冬になったのだった。
住民も何も思っていないらしい。
私が通報をしてもいいのだが、本当にそれでいいのだろうかと思っているうちに月日は流れ、春の交通安全週間に入ってしまったのだった。
やはり壊れた信号機の真横にテントが設置され、毎日交通整理がされていた。
<信号機が壊れているんですけどもぉ>
念じながら前を通り過ぎる。
どうして誰も気にしないの。
私が神経質すぎるのかしら。
もしかしたら、私だけが見えているの?
信号機は本当は壊れてはいないのかしら。
もしも私が近くに住んでいたならそのうちに正義感が芽生えて来て通報なり何なりしていただろうが、近くに住んでいないだけに何故かしら行動に移せない。だって住民が気づいていないはずがないのである。知っていて改善を誰も求めていないのである。あら摩訶不思議、なのである。
それにしても、いつまで壊れた状態が続くのかしら。
やっぱり私だけにしか見えない現象なのかしら。
「信号機が壊れた状態がいつまで続くのか」に心の中で密かに”自分ギネス”の挑戦をしている者だって出て来ているのではないかしら。
信号機の近所に住む結構な人数の人たちよ。
自分たちの暮らしをもう少し自分たちで守りませんか。
おせっかいおばちゃんは、かなりヤキモキしながら通過する。
一体いつになったら・・・。
秋の交通安全運動まで続いたら、その時はいよいよ私が名乗りをあげよう。
このストレスから早く解放されたいのである。