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投稿日:2008年10月07日

2008年10月07日

最近、テレビで女性警察官が車の男性に飲酒検問風に「息を吹きかけて下さい」と言って、自分の顔に息をかけられて萌え状態になるという、確かブレスケア系商品のコマーシャルだったと思う、アレをよく見る。
私も今までに一度だけ飲酒検問で「息を吹きかけて下さい」と、直接顔に息を吐くよう言われて困ったことがあったのだ。
あれは滋賀県の今はなき、びわこタワー辺りだったと思う。時間は夜で多分近くにあるプラネタリウムに演奏をしに行った帰りだったんじゃなかっただろうか。
「あー、ちょっとすみません」
信号を渡った辺りだったかに警察官に止められた。
「はい」
警察官は、今飲酒検問をやっているんですけれど・・・という説明を簡単にしたあとに、「ここにはーっと息を吐いて下さい」と自分の鼻を指さしたのだった。
「え!?」
「はい。ここに」
と、自分の鼻を指さしている。
「顔に、ですか」
「はい。はーっと吐いて下さい」
警察官は当時の私と同世代ぐらいの若い男性で、一瞬ためらったのだが飲酒検問だからしょうがないと思って、「はーっ」と息を吐いたのだ。
「ご協力、どうもありがとうございました」
男性は顔色一つ変えずに匂いを嗅いでいた。その時は警察官ってこんなこともしなくちゃいけないのか・・・と可哀想になったのだ。
でもなぁ。
検問をやるならやっぱり飲酒検問の機械を使おうよ。
今となっては、あれが本物の警察官だったかどうかもわからない。警官のコスプレで夜の道路に現れた匂いフェチの変態だったかもしれない。だって検問ですと言っていたが、そう言えばそこにはなんとなく通りがかっただけっぽい徒歩の警官が二人しか居なかった。
怪しい。
テレビCMで、息を吐きかけられて興奮気味になっていく女性を見る度に、私はあの夜の検問のことを思い出しているのであった。