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投稿日:2008年10月17日

2008年10月17日

実家の隣町の商店街では、店舗が度々かわる場所が何カ所かあって、子供心に”場所が悪いのかな””何か曰くつきの所なのかも”といった理由を考えたりしたものだ。
入りやすい店とそうでない店というのは確かにある。
今、私は井の頭線の渋谷駅を降りると、その通り道にあるINDEXというブティックに毎回吸い込まれているのだ。
そこはワールド系列の割とお手頃な値段で一通りファッショングッズは揃えられるのだが、普通の店だ。
その店に、
地下鉄や山手線にのりかえをする時。
待ち合わせの場所に行く時。
用事でどこかに行く時。
仕事に行く途中。
etc・・・。
前を通っては「やっぱり今日もちょこっとだけ覗こう」と中に入ってしまうのだった。
この店に買い物に来るのが目的だったことは一度もなかったのだが・・・・、今や年間一番立ち寄り回数の多い店になっていると思う。
秘密はどこにあるんだろう。
2区画分、店舗として構えていることと、出入り口が多いことだろうか。
ここの入口は、逃してもまたすぐに入れるところがあるという構造になっている。そう言えばいつも歩きながら「あ、人が居る」とお客さんが店の中に居るのを見つけて、その入口は素通りして「ま、いっか。急いでいるし」と思っていたら更にでっかい入口がその先にあって、ディスプレイも歩いている時にバッチリ目に入るから、そこでどうやら私は「ちょこっとだけ入って行こうか」と気が変わるらしい。
先日は何気なく店内の品を見ていたら、店員さんに「あ、これウチの商品ですよね。ありがとうございます」と声を掛けられて「えっ?」と思ったら、前にこの店で買ったアクセサリーをつけていたことに気がついた。
この間も試着が終わったお客さんが私の足元を見ているなと思ったら、そのお客さんが今試着を終えて「やっぱりやめておく」と返したブーツの色違いを自分が履いていた。
自分は見ているだけのつもりだったのだが・・・・、
いつの間にか、ここの店のアイテムが増えているのだと実感をしたのだ。
今日もラジオの収録に出掛けて、この店に吸い込まれていた。
あぁ、おっちゃん達にとっての焼き鳥屋って、こんな存在なのかもしれない。
そうか。
渋谷駅構内のINDEXというブティックは、私にとって焼き鳥屋感覚の店なのである。