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投稿日:2011年09月05日

2011年09月05日

お寝坊さんの花は、おしろいばな。
大抵の花は、太陽が大好きでおひさまの方を向いて咲くことが多く、おひさまが沈むと共に花びらを閉じてしまう花だってある。
ほとんどの花達はおひさまが好きなのだ。
そんな中おしろいばなは毎日夕方頃になってようやく咲き出す花、お寝坊花なのだ。
ちょうど夜の仕事の人達が目が覚める頃。
おはようと言って花を開き始める。
しかし、花に見えるピンクや白のあの花びら風のものは実はガクにあたる。あじさいは真ん中に小さく咲いている点みたいなのが花だが、おしろいばなには「花」がない。
おはよう。
夕飯の買い物や、犬の散歩に出た時によく出会う。
今起きたの?
おひさま真っ盛りの時間に咲かないが、日当りを好む花でもある。
夕方に起きる理由が彼らにもきっとあるんだろう。
遅くまで起きていてくれるんだよね。
これから出勤の人も居る。
夜道を照らすようにと咲いているのかもしれないね。
信号待ちでほんの少し会話をして、それではさようなら。
手のひらを広げたように。
あどけない顔で小さく風に揺れるおしろいばなの道を。