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投稿日:2012年02月02日

2012年02月02日

池袋サンシャイン劇場にロッキーホラーショーを観に行ってきた。
作品の名前はよく聞いてはいたが、実際に観るのは初めて。1970年代に舞台から始まって映画化もされ以後世界各地で上演され続けている作品だ。
高校生の時にローリーくんが、そういえば「ロッキーホラーショー」という単語を口にしていたと思う。仲間に語っていた”ついこの間原付で走った高槻亀岡間の道すがらに見つけた不思議な廃屋の話”などは、まさに日本の風景でなくロッキーホラーショーに出て来るような怪しい風景が想像されたものだった。
今回はいのうえひでのりさん演出、岡崎司さんが音楽監督で、主演が古田新太さんのロッキーホラーショーなので、劇団☆新感線の屋台骨が支える作品となる。岡崎さんは少し前に家に遊びに行った時に分厚い辞書ぐらいの厚さのスコア譜を起こす前で、ズッシリと重そうな厚さを見ただけでうわぁ・・・と私まで気が重くなったのだが、それももう過去のこと。去年の初日から年を越して、東京での公演ももうあとちょっとで千秋楽なのだそうだ。
今回も楽しみなのはバンドによる生演奏。ワン、ツー、スリー、フォーのカウントもなしに、役者さんの動きやセリフをきっかけにバンドがピッタリ息を合わせて何事もなく演奏をしてしまうところは、本当に驚きの連続だ。私の悪い癖でつい「今のタイミングで合わせるだなんてあり得ない!」などと、製作側の方に気持ちがいってしまう。観劇に来たら観劇を純粋に楽しむことが出来ないのは、つくづく自分が中途半端なミュージシャンもどきでイヤになる場面でもあるのだ。
会場には流れを覚えていて、一緒に振り付けをするお客さんや、しっかり仮装をして観に来ているお客さんもいた。この数ヶ月という期間だけでなく、4年に一度のお祭り!みたいな感じで同じチームで再演を続けてもらえたら、更に会場に来るお客さん達も学習を積み重ねて仮装や振り付けやもろもろアイデアを出して一体化する楽しみが持てそうで、また再演して欲しいなぁと思う。
岡崎さんのツィートを観ていると、毎日舞台だけで大変なはずなのに観に来て下さったお客さんからのツィートにさりげなく丁寧に返事をされているところも、すごいなぁと思う。
素晴らしいお仕事をする人達は、なぜかしら決まって威圧感を感じさせない。普通にさりげなく、そして近くにいる親しみさえ抱くように見える。
もうすぐ千秋楽かぁ。
ツィッターのおかげで初演からの毎日をほんの少し垣間みて、一回しか観に行っていない私もなんだか寂しいのである。