日別アーカイブ : 2012年2月24日

投稿日:2012年02月24日

2012年02月24日

区の乳がん検診を受けに行った。先日は子宮がん検診に行った。自分では何処も悪いという自覚もないのに、検診に行くのはやはりドキドキする。
<何処か悪いところが見つかったらどうしよう。>
例えそうであったとしても早期発見が出来、検診を受けるということは自分自身にとってよいことのはずなのに、今は自覚症状がないのだから、このまま平穏に過ごしていたい。現実を知るのが怖いという意識が働いてしまう。
行くの、やだなぁ。
でもなぁ。
行かなきゃなぁ。
マンモグラフィーは痛いと聞く。前に検診を受けた時にはそんなに痛い印象はなかったのだが・・・・。
名前を呼ばれて検査室に入る。
しくみは片方ずつの胸をレントゲン台に乗せ、身長を計る時みたいに上から板のようなものが降りて来るのだが、記憶と違ってキョーレツに痛いではないか。
<いっ、いたぁあああい・・・>
我慢、我慢。
<つ、つぶれるぅううう>
片胸で既に痛さで涙が出てきた。
むぎゅぅ〜〜っと挟まれるのだ。このまま胸がつぶれるんじゃないか。いや、この圧迫が原因で悪くなかったものも悪くなるんじゃないかという程の痛みだった。あまりの痛さに最後は笑いそうになってしまった位なのだ。
「はい、ではもう片方に行きますね。痛いですよね。頑張って下さいね」
半分で帰るわけにはいかんだろう。
むぎゅぅうう〜〜。
<いったぁあああああああ〜っ>
涙が出た。
すごーく痛かった。
が、これぐらいの検査がすごく痛く感じられるようになる程、私は病院生活から遠のいたってことか。
そうだ。こんな一瞬で終わる激痛の検査など何でもない程、過去恐ろしく痛い思いをいっぱいしたではないか。あの痛みを忘れて今すごく痛がっている自分はとても幸せなのだ。と、涙を流しながらちょびっと幸せも感じたのだった。
検査が終わると診察室のある階へ移動をして、触診を受ける。担当の先生は女医さんだったが、私は先生が女医さんでもそうでなくても全然気にならない。そういう所は平気、信頼出来る診察をしてもらえたらそれが一番有り難い。
結果は後日、郵送で送られて来る。このあいだと同じだ。先日の子宮がん検診の結果も郵送で送られてきた。封を開けるのが怖かった。異常なしと書いてある欄を見たら、<ありがとうございます>と心の中でお礼を言い頭を下げてホっと胸を撫で下ろした。
受付で支払いを終えて帰る時、さっきも一緒になった女性が診察を待っていた。
どうしようかな。
一瞬考えたが、前を通る時に会釈をしたら女性も会釈を返してくれた。
知らない女性だったけれど、
<お互い、検診を受けてまた元気に過ごしたいですね>
会釈はその会話になっていたと思う。
彼女も私も今度はどこかのスーパーで、お互いもういつか会ったことなど思いもせずにすれ違えたらいいな。
そう思いながらエレベーターのボタンを押したのだった。